・ルカ→メイ
・ルカさんが変態ちっく
・メイコが鈍感
・思いつきをそのまま打ったので、いつもより多分酷い代わりに短め





「どうしたの?」
いきなり肩に回された両腕はすぐにするり、と離れていったのを不思議に思って尋ねてみた。
「くっつきたい時って、ないですか?」
「いや、それはわかってるんだけど」
だってルカがこうゆう態度とるのって、寂しいからでしょ?
「くっついてきてすぐに離れたから、いいのかなって」
そんなすぐに気が済むなんてありえないし。普段は大人っぽいルカは、時々こうして甘えてくる。それが嬉しくて可愛いから、彼女が甘えてくることが好きだ。
「じゃ、じゃあもう少し…」
遠慮がちにふわりと再び腕が回される。気が向いた時に急に触れてくる変わりに、体重はなるべくかけないように気を遣っているようで。
「はぁ…」
左腕と身体の隙間、脇と脇腹の中間くらいに顔を寄せてきて溜め息を吐かれた。具合のいい角度を探しているのか、鼻先が何度も擦れてくすぐったくて。
気を逸らそうとティーカップに手を伸ばそうとして気付いた。この体勢だとティーカップが取れない…とゆうか動けない。でもここで退いてなんて言うわけにもいかないわよね。
普段から色々と手伝って貰ったりしているのだから、甘えたい時くらい好きにさせてあげよう。
そんな仏心ならぬ姉心で接していると、右肩辺りにあった左手が二の腕あたりをするする撫でてきた。非常にくすぐったい。さすがに気になる。
「…もうさ、大きめのぬいぐるみでも買った方がいいんじゃない?」
凄く遠回しではあるが、撫で回されるのが少々不快なので他の物を提案してみた。
「そうですねー…」
思った以上に気の無い返事をしながら更に顔を擦り寄せてきて。
「メイコさん…」
「なぁに、ルカ」
「いい匂いです」
「は?」
何してるのこの娘は。
「女の子らしくていい匂いです…あ、メイコさんのボディソープって皆さんと同じでしたよね?」
「そうだけど…」
「やっぱり人によって同じものを使っても香りが違うって本当なんですね…」
犬のようにくんくんと嗅ぎ続けながら、呟いている。表情は見えないけどなんとなく凄く緩んだ顔をしている気がする。
「…とりあえず、ルカ」
「なんですか?」
「匂い嗅ぐのはやめて…」



一番手がかからない出来た妹は、もしかしたら一番困った妹でもあるかもしれない。



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