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「――っは、ぁ」
「エロい声。まだ握っただけだぞ、ここ」

ああ。やば、勃っちゃう。鴫原さんの手が、スーツ越しに俺のちんこを弄ってくる。わざとボクサーパンツ履いてきたから、キツくなってせり出した形が、直接なぞられる感じ。ぞくぞくする。

「ぁ、や…めっ」
「どうして? 嬉しそうにチンコおっ立ててるのに?」

鴫原さん風邪気味って言ってたっけ。うわ、掠れた声、色っぽすぎ。あ、その触り方、玉の方に指が来るようにして逆手でチンコ握られると、あ、やば、い。手のひらの付け根、少し固いところで亀頭がゴリゴリされる。

「腰、動いてるけど? そんなに出したい? ―――こんな所で、」
「っは、あ…しぎはっ、さ、」

”こんな所“とか言って、今の状況を改めて思い知らせてくる鴫原さんは、本当に俺を辱めたくて仕方ないんだろう。会社のオフィス、俺のデスク、その上に座らされて、片足はキャスター付きの椅子に乗せられて、もう片方はM字開脚するみたいに尻と同じ高さまで上げられて。

ネクタイも、スーツの上着も、パンツのベルトも、ついさっきまで残業していた時のまま、鴫原さん、強引に襲ってくるんだもん。ああ、緩めたい、不快感。脇の部分、首もと、腰回り、膝、あと、股関節――って言うかチンコんところ。ぎゅうぎゅう締め付けられてまるで拘束されてるみたい。う、あ、なんかまた興奮した。

「――っ、…っふ、ぁ」
「あーあ、ガチガチじゃん、これ」

だ、から、その声で囁かないで。身体が強張るのに足元の椅子が勝手に動いて全然力がはいらない。後ろに下がろうにもデスクトップのキーボードがすでに腰に当たっている。流石にこれを尻に敷くわけにはいかない。

は、ぁ、指、バラバラに動かされるの、クる。金玉と会陰がノックされて、あ、あ、もどかしい。勝手に腰うごいちゃ、鴫原、さん、

「相良君は変態だよなぁ……自分のデスクで、会社の先輩に――スーツ越しにチンコ触られるのが、たまらない、んだよな?」
「あっあ! しぎは…さ、や、あっ」

身体、密着させないで。そうやって、ひとことひとこと、子供に言い聞かせるみたいに言うの、だめだって、全部理解しちゃうから。俺、ああ、会社でやらしいことしてるのなんかすごく冷静に理解しちゃって、また興奮してる。

会社でスーツを着たまま、チンコ揉むみたいにすっごいヤらしい手つきでイジられて、まだだれか他の部署に残ってるかもしれないのに俺はあはあは喘いでいて、しかも替えの下着もないのに俺は先走りをダラダラ溢れさせていて――あ、は、ぁ、やば、自分で考えててめちゃくちゃ興奮する。ふ、あ、カウパー、どくん、って出た。

「うわ、またデカくなった。もうパンツん中くちゅくちゅいってんのわかるでしょ? どうすんの、会社でこんなにして、下着汚れちゃうよ?」
「っぁ、あ、あっ…ッ、言わ、な…ぁ!」

どうしよ、身体、いちいちピクンピクン動いて恥ずかしい。でも、もっと言って欲しいしやめないで欲しい。でもこのままだと、あ、あ、やば。

「だめだよ? 会社で感じちゃあ、これ以上気持ちよくなっちゃったらスーツまで汚れるだろ? いい歳してパンツ濡らして家まで帰るか、ん?」
「あっ、言わなっ…で、許し――ッ」

ん、く、ぁ、ぬるぬる、先っぽに塗りつけられて、これ、すご、うあ、すごい。

「あ゛っ、だめ、っです…しぎは、ら、さん――!」
「あーあ、ダメって言ってるのに。ほら、パンツに染みができちゃうな、ほら、早く治めろよ?」
「それっ、それ――やッ、っあ…は、」
「パンツ汚すの、想像したら興奮してきた? じゃあ、この中で、射精、するところなんか考えたら――相良君はどうなっちゃうわけ?」

そんなの、だめに決まってる。俺が今このまま、服着たまま射精したら。下着の中ぐちょぐちょになって、ボクサーパンツの生地がチンコにはりついて、スーツにまで染みができて、布が吸いきれなかった精液が尻の方まで垂れて、多分すごく気持ち悪い、はず、だめ、そんなん絶対だめだ。

「…だ、め、おねがっ、しま…っぁ、あ、しぎはらさ、許しっ、ん、ぁ」
「ダメなら我慢しろよ? 真っ当な社会人なら、こんなところで、先輩にチンコしごかれて、射精だなんて恥ずかしい真似できるわけないだろ?」

そんなこと言われたら、俺、ああ、やばい、やば、出そ。

「んっひっ、あ、あ゛―――っ」
「ん? イくのか? スーツの中で出すか?」
「あ゛、だ、め…! や、っあ!」
「全く――相良は仕方がないなぁ、…いいよ、会社でチンコぐちゅぐちゅにして、スーツ着たまま射精しろよ、ん? 」

鴫原さんの手、ぞぞ、って、上にあがって、ひ、あ。さきっぽ、包まれて、ぁ、ぁ、あ、手のひらで、くるくる、するの、だめ、ほんとに、服の中、出る、出る、あ、だめ、だめ、だめ、だ、め、だめ―――――。

「ほら、イけよ、―――ほら、」
「は、ぁ゛、っイ―――――ッ、ッん、ぁ、あ゛ッ!」

がく、がく、がくがクガクガクガク。

両足が宙に浮いて赤ん坊みたいな格好で下着を濡らしていく。ただしチンコの先から溢れ出るのは小便じゃなくて精液で。下着が吸い込みきれなかった分があっというまに尻の方へ垂れてくる。

「あーあ。思いっきりイっちゃって、どうすんの、これ」
「ん、…ひっ、ぃ」

まだ、息も整ってないのに、そのかすれ声反則ですって。おまけに吐息付きで、あ、あ、チンコ握らないで、にちゃにちゃで気持ち悪いから。ちょっと、服の中で精液ぬりたくるの、気持ち悪い、きもちわるい、のに。

「っあ……勃、っちゃ」
「また固くなってきたなぁ? ほんとに、相良君は、変態――なんだな、」

その言い方、あ、すご、変態とか、鴫原さんに言われると、もうだめ、うあ、もうチンコがちがち。もっと言って欲しい。鴫原さんに、もっと、下品な言葉で苛められたい。

「っは、ご、めんなさ、」
「ほら、もっと謝れよ。ザーメンまみれの勃起ちんぽ、下着ごとしごかれてまた射精しちゃうんだろ? なぁ」
「ああ゛っ! ごめんなさ、い、ごめっ――な、さ、ぁ」
「お前のザーメンの臭い、とれないかもなあ? どうすんの、明日、皆ここで仕事すんのにさぁ、相良君は俺に手コキされて何度も何度もイっちゃうんでしょ?」

は、あ、すご、興奮する、こうふん、する。両足宙に浮いたまま、身動きとれなくて、スーツごと、チンコ掴んで、扱き上げられて。

「相良君、自分のチンコ、見てみなよ」

ぇ、ぁ、あ、エロ、俺の。ああ、先っぽのとこ、染みちゃってる。スーツにくっきり形が浮き出てる。それを、鴫原さんの指が、這い回って、握り締めて、なぞり上げて。どうしよ、出ちゃう、また出ちゃう。あ、あ、あ、あ。

「――――――――――っ、ぁ! ぁ、あ゛!」

ぴゅ、ぴゅ、と情けない量がまた俺の尻を汚していく。だけど鴫原さんはすっかり萎えた俺のを離そうとしない。え、ちょ、もう無理。なんで、もう手、離して、敏感、だから。

「あ、だっ、め! 鴫原――さん!」
「は? ダメも何もねぇだろ、自分のデスク精液でびちゃびちゃにしといてさあ。ほら、まだイケるだろ」
「は、ぁ、ああ゛! あ゛ー! っめ゛、ぇ!」

無理やりデスクの上でM字開脚させられて。萎えて情けなくなったそれをがっちり握り込まれて。イったばかりで息吹きかけられるだけでビクンビクン痙攣しちゃうくらい敏感な先端をぬちぬちぬちぬち苛められる。だめだ、この人もう、スイッチ入っちゃってる。

「相良君の身体、ガクガクいってるよ? そんなにチンコ気持ちいい? ああ、ほら、そんなに暴れたら机壊れるだろ、ん?」
「ひ、あっ、も゛、やめっ、て…! おかしく、な、あ゛っ!」

ほんと、も、おかしくなる。おかしくなる。おかしくなる。鴫原さんの手がチンコを撫で撫でする。ひ、あ、あ。俺の身体、びくびく。バウンドしちゃう。キーボードがガチャガチャと音を立てる。だめ、尻で、踏んじゃう、壊れる、こわれ、壊れちゃう、俺、俺がこわれちゃう。

「変態相良君、嬉しい? 俺に着衣手コキされてビクビク感じちゃう?」
「だめ、しぎっ、しぎは、ら、さ――や、ぁ、しぎ、は、しぎはらさっあっぁっああ゛! 」

鴫原さん、ああ、そんな、エロゲみたいな用語使うの、反則。恥ずかしすぎ。ああ、あ、すご、すご、すごい、身体、あつい。なにこれ、なに、なんか、ひ、なんか、クる、キちゃう。なんで、おれしらない。こんな、しらない、ぁ、だめ、ぁ、ぁぁ、あ、あ、だめ、だめ、あ、だめ。

「だめ゛、なん…かっ、出、あ゛! 出っ――――!!」
「いいよ、スーツぐしゃぐしゃにして、ほら、このまま出してごらん」
「っっっ! ひ、ぁ、あ゛ーーー! あ゛ーー! あああ゛っ! あ゛ッ!!」

あ゛、出てる、すごいの、すご、透明なやつ、出てる。止ま、な、止まんない、すご、いい、いい、あ、気持ちいい、気持ち、い。

「あぁ…すごいね、本当にお漏らししたみたいになっちゃった」
「ぁ、あ、…っあ」

スーツに大きな染み。内股にくっつく。ああ、気持ち悪い、きもちわるい、。身体、何もされてないのに、痙攣止まんない。尻のとこ、精液と、透明なやつが、混ざったのが、ぴちゃぴちゃ跳ねる。

「潮吹き、しちゃったねぇ? 可愛かったよ、相良君」
「っ、……っ! ……っッッ!」

あ、言うな、言わ、ないで。まだ、ぞくぞくする、から。これ以上は、俺、死ぬ。

「もっ…下着、べとべと、です」
「あっそう。じゃあ、もういらないね、これ」

はい、そうなんです。早く脱がして。あ、解放感。下半身涼しくて気持ちぃ。

キーボードも、書類も、どうしましょう。ベタベタですよ、鴫原さん。

あれ、どうしたんですか。なんで鴫原さんまでベルト外してるんですか。

え、ちょっと待ってください。いや嘘冗談でしょ。

俺もう死んじゃ、ちょ、待っ





(次:あとがき)
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