頭がおかしいとはこういうことを云うのだろうか。
「名子ちゃーん、緊縛プレイしよう」
「名子ちゃーん、ちょっと手錠つけてみて」
「名子ちゃーん、おじさん疲れちゃったから今日一緒に寝よう」
一番下の言葉は普通と思えるが、何故かnext能力を発動させながら言われた言葉だ。私の彼氏…鏑木・T・虎徹の言葉でもある。
一緒に寝ていたらハンドレットパワーで抱きしめられていただろう。
そして今日も。
「名子ちゃーん」
ソファーでTVを見ていると後ろから抱きしめてきた。少し…痛い。
「なに?」
私は少しぶっきらぼうに応える。
「名子…最近構ってくれないよな」
「そ、そうかな」
「ああ。だって一緒に寝ようって言っても寝てくれねえし」
「疲れてるから、うん」
あと虎徹さんが変なこと言うから…。
「……………」
いきなり黙った。…まあいいや。



「そんなもん見るなよ」

目隠しされた。
「え?!ちょ…びっくりした」
「なんで俺を見ねえんだよ」
「いや…新聞………。」
「ふーん名子は俺より新聞が大切なわけか」
「そんなこと…!」

視界がぱっと明るくなる。
目の前に虎徹さんがいた。
「お前さ…本当に俺のこと好きか?」
「え…そりゃ勿論」
彼のことは好きだし愛してる。嘘ではない。
「本当に?」
「うん」

「じゃあ…なんで一緒に寝たりしてくれねえの?」

途端、首を掴まれた。
いや…掴まれたというより首を絞められた。

「う…………あ…………………」
「お前本当は俺のこと愛してねえんじゃないのか?俺は…お前のことが好きで頭がおかしくなりそうなくらいなのに」
「………………っ」
「名子ちゃーん、聞いてるか?オイ」

聞いてる。聞いてるよ虎徹さん。
だからその手を離して。


「………………名子」

彼は私の名前を愛おしそうに呟いたあと、私の首を絞めたまま、私に口づけた。



お前という名の中毒症状






>>>>>atogaki
20000hit記念!ユズル様からのリクエストでございます!
滅茶苦茶病んでる虎夢…これでいいんでしょうか、いや駄目な気が…(オイ
書き直し命令があれば、書き直しますんで…
リクエストありがとうございます!


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