「……あれ?」

「………………えっ、」

あくる日の仕事中、まさか再会するとは思っていなかった。
あの時の少年に。

「お、お兄さん刑事さんだったの!?」

「……久しぶり江戸川君」

「あれ?コナンくんとレイさん、知り合いなの?」

同僚の高木にかくかくしかじか、と事の経緯を簡単に説明すれば、あぁと納得された。

「レイは最近移ってきたもんな……実は、僕らは毛利さんの力を借りることが度々あるんだよ」

「そうなのか……今度合ったら改めて礼を言っておかなきゃな」

「はは、わりかし頻繁にお願い……というより、毛利さんの依頼先で殺人とかよくあるから、すぐ会えると思うよ」

すぐって、高木お前……。
まるで大鎌持った

「死神……じゃあるまいし、なんだその遭遇率」

「職業上仕方ないんじゃないかなぁ」

江戸川君そっちのけで喋っていた所に目暮警部がやってきた。
絶賛雑談中だった俺らは思わず固まった。

「こら高木君にレイ君!!
さっさと仕事しろ!!」

「はっはい!!」

「はい、すみません
……すまなかった高木、また後で」

「あぁうん、俺こそ
じゃあねコナンくん」

「うん、またね高木刑事!」

はぁ、また忙しくなりそうだ。
現場は密室、不可能犯罪って奴だ。
とにかく聞き込みか、と手帳を取り出した。
















「本当に合ったよ……」

「えー、被害者が君の所の依頼人の探し人だったのか?」

「そういうことですな」

ほんとうに直ぐだったよ、高木。
何なんだろうな、縁があるのかな。

「ん?んんん?!……お前、どっかで会わなかったか?」

突然、詰め寄られた。
思わず仰け反る。
が、なんとか言葉を紡ぎ出した。

「……お久しぶりです毛利探偵、先日、旅館ではお世話になりました」

「あ?あー!!お前か、あんときの外国人!!」

「国籍は日本に置いてるので……血筋は西欧らしいですが。……どうも改めまして、レイ・カルヴァートと申します」

「ていうかおめぇ、警察官かよ!!」

「まぁ、まだ経験は浅いのですが……事件解決に尽力していきますので、どうぞお見知りおきを。
……あと、近いです」

「ん?あぁ、……すまん」

「いえ(やべ、背骨が……筋力が落ちてきたか)」

ちょっと無理な姿勢を取っていたため、体が痛い。
今までこれくらいどうってことなかったのに。

……筋トレ再開するか。






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