if話くらいのかんじでどうぞ
「ねぇねぇ聞いた?アッカーマン警部の話!!」
「聞いたーッ!
彼女さんが居るって話でしょう?」
とある日から、そんな噂話が流れるようになった。
交通課の佐藤と仲のいい女性警官が話していたのをふと耳に挟んでから、少し気をつけて人の会話を盗み聞いてみれば……リヴァイに彼女が居るらしいという話だった。
何処から流れたのやら、どうせ誰かの嘘か何かだろうと思っていたのだが、盗み聞く内に出処もはっきりしてきた。
リヴァイの部下が、女と店から出てきて車に乗り込むまでを目撃したらしい。
それが数日前、リヴァイが休みを貰っていた日の話だったらしく、余計信憑性を高めている。
……俺は聞いてないけどな…………。
誰とどの店に行ったのだろう。
確かその日は家に居るとか言っていたと思うのだが。
となると……考えられるのは、急遽予定が変わったか、隠されていたか。
……あぁ、考えるだけ無駄だ。
本人に聞いたほうが早い。
今日帰ってからでも聞いてみるか、とひとまず自己完結した所に声をかけられた。
「レイはしってる?
リヴァイ警部の彼女の話!!」
「……佐藤さん、」
「貴方、リヴァイ警部と仲がいいじゃない!
何か知らないの??」
「いや、俺も……その日は家に居ると聞いていたから、詳しくは知らないですが」
「あらそう?
なんでも、随分仲がいいみたいな話だけど……。
いつもの仏頂面が笑顔だったって。
あのリヴァイ警部のお相手って、どんな方なのかしら?」
……さっき自己完結したばかりだと言うのに、また気になってきてしまった。
その女性とは誰なのか。
そもそも、誰かと店に行ったのが事実かどうかもよく分からない。
情報が少なすぎる。
「どうしたの?そんな難しい顔して」
「っ、いや……」
(表情が出るなんて珍しい……)
佐藤はレイの反応が何時もと違うと気づいたが、とくに深く触れることは無かった。
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