アニメ疾風伝414後



「いらっしゃーい。
そんな広く無いけど、まぁゆっくりしてってよ」

「……あぁ」

「あー疲れた疲れたー。シズ、晩飯なにー?」

「冷蔵庫なにがあるか次第」

任務中に遭遇した武装集団により、ナルトとサスケの手がくっつけられてしまった。
ゴムのようなもので溶接された感じだ。少なくとも2日は外れないらしい。
そんな訳でサスケが泊まりに来たのだけど。

「……着替えとか、どうする」

「服改造してやろうか?手繋がってても着れるように」

「ん…………そうだな、頼めるか」

「おう、まーかしときなさい。
まずは夕飯といこうか。食えないもんは聞いとくよ」

「納豆と甘いのは苦手だ」

りょーかいした。
んじゃ何作ろう。冷蔵庫は微妙だ買い足さねば。米はある。今炊いてる。
こいつら腹減ってるだろうし、けっこうガッツリあった方がいいかな。
……でも片手しか使えないからな。ナルトは右、サスケは左が塞がれてる。サスケは確か箸は右持ちだった。となると問題はナルトか。フォークで食えるようにしてやるか。

「なーシズーー腹減ったってばよーーー」

「わかったわかった。
んー揚げ物とか作ったら食べる?」

「揚げ物ー!いいねいいね」

「なんでもいい」

「お前ら手ぇ使えんからさ……工夫はするけど。
ナルトは悪いけどフォークつかってちょーだい」

「あいあいさー!」

「おい無駄に動くな」

「ナルトーお客さんなんだから迷惑かけてやんな。じゃねーと飯抜き」

「げぇえええ!!」










家にあった芋や野菜やらで揚げ物や天ぷらをちょっと作って。
ご飯は食べやすいようにおにぎりにして。
サラダもつけて。

かんたんな夕食だったけど、二人はきれいに平らげてくれた。
ナルトは野菜を前にしてひと悶着あったけど、ドレッシングかけてやったらしぶしぶ食べた。

風呂に入ろうとなって、上の服をどう脱ぐかという問題が起きた。
そりゃそうなるわな。どうしよ。

「そーだな……仕方あるまい。切ろう」

「それしか無いか」

「ついでに改造して明日からも着れるようにしよう」

うん、そうと決まれば。
裁ちばさみ持って来よう。

「とりあえず、袖と脇と横を切れば後は脱げるじゃん」

「……お!ぬげた」

「ここをファスナーやボタンにするなりして明日からも着れるようにしようと思いますがいかがでせう」

「それで頼む」

「んじゃこれ借りるよ。悪いけど寝るときは上無しで」

「わかったってばよ!」

よしじゃあ風呂入っといで。
そう言って送り出す。色々と不自由で大変だろうが、今のところは問題なくなんとかなっている。
あとは変に揉めたりしなければオールオッケー。

あいつらが風呂に入っている間に、下着とズボンを用意して置いておく。
サスケのは持ってきてもらった荷物から出した。勝手に弄ってごめん。
ナルトはいつものだ。

「さて、やるかぁ」

簡単な裁縫道具を出す。チャックにするのも良いが、脇の下の部分にチャックが来ると、腕を下ろすときに気になるだろう。
んーじゃあやっぱボタンで応急処置か。
……脇周辺だけボタンにするとか?

試行錯誤してなんとか服を着れる状態にする。明日だけにしろ、清潔にすることは大事だ。今日も汚れた訳だし、ちゃんと洗わないと。
出来上がって早々洗濯機に突っ込んだんだ。洗って夜の間に乾いてくれないと困る。明日も任務がある。ちょっとは事情を考えてくれてもいいのにさぁ。








[*prev] [next#]

1/7





戻る
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -