※エレン加入かなり前






「………終わりか?」

「はい、完璧です!」

嬉しそうなモブリットの声に息を吐く
ここ数日、ものすごく珍しく体調を崩していたハンジの代わりに書類仕事をしていた
時間が余っていたが故に引き受けた事だったが、あいつがなかなか書類を溜め込んでいた事もあって余計な仕事も多かった

それをモブリットと協力し、なんとか終わらせたのである
安定の苦労人だな

「そろそろハンジ分隊長も回復する頃だと思います
もう大丈夫です」

「なら良いが……
俺はまだ自分の分があるのでな
ハンジは任せるぞ」

「任せてください
……レイ分隊長、随分と隈が濃くなった気がしますが、大丈夫ですか?」

「問題無い、気のせいだろう
とにかく、奴に着いていてやれ」

「は、はい
レイ分隊長もご無理はなさらぬよう」

「大丈夫だ、ご苦労だったな」

礼をして部屋を出て行くモブリットを見送り、自分の書類に手をつけ始めると同時にこれからの予定を脳内に並べた

2時から会議室で今度の壁外調査の打ち合わせ、その後訓練も行い、終わってからまた書類……

まだ時間がある
今のうちにやれるだけやってしまおうとペンの動きを早めた

あまり眠れないとはいえ、もう4日はぶっ続けで起きたままだ
流石にそろそろ休息を取らねば不味いだろう
今日はゆっくり休もう

そう決意し書類を片付け、打ち合わせに向かう






「………という方針で行こうと思っている
そういうことでよろしく頼む」

「わかったよ
……エルヴィン、一つ聞いておきたいんだけど……」

ハンジが何かエルヴィンに問い掛けるのを目端に入れつつ、打ち合わせ内容を脳内で整理する
そういやハンジ、本当にある程度は治ったんだな
まだ少し怠そうではあるが、以前見舞いに行った時よりは元気そうだ

打ち合わせも順調に済んだ
後は訓練を済ませるだけである

確か今日の訓練はリヴァイも一緒だったか

「おい」

「………どうしたリヴァイ」

「いつにも増して隈がひでぇぞ」

「あぁ……問題ない、今日休む」

「倒れても知らんからな」

「大丈夫だ」

そういやモブリットにも言われたな
そんなに酷いだろうか
目元を触るが、触感でわかる訳もないので手を下ろし、訓練場へ向かった





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