「りばい」

「………」

リヴァイは固まっていた
兵舎で子供に会ったからだ
なんでこんな所にガキが居るのか、とやや混乱した頭で考える
りばい、とは俺のことか?
何故名を知って……??
疑問が尽きない中、子供が再び口を開いた

「……りばい、たすけてくれ」

「誰だ、お前……あ、」

改めて顔をよく見て、一人の顔が思い浮かぶ
……あいつか?
こんなガキじゃねぇはずだが
いや、でもこの雰囲気は……

「レイか?」

「そうだ」

「……また楽しそうな事になったな」

「たのしくねぇよ」

レイだった
またハンジか?
あとで絞める

見たことろ、レイの体は6,7歳くらいだろう
かがんで目線を合わせると、いつもの青い隈のある目がそこにあった

「………」

頬を撫でてみる
柔らかいが、やはりレイだ

「………なんだ、この手」

「………ちっせぇな
チビ」

「チビにいわれたくねぇ」

「チッ
ハンジんとこ行くぞ」

「っ!? お、おい!」

「あ?」

脇に手を入れ抱き上げると非難の声が上がった
自分で歩ける、と言われたが短けぇ足じゃ俺の速さについてこれねぇだろ
それに縮んだ体に合っていない服を引きずらせて歩いてんだ
汚れるだろうが

「………いまはがまんしてやる」

「上から目線だなオイ」

不満を残すレイを抱えたままハンジの部屋を目指した





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