ガラス球を落とさないように持ってきた袋に閉まってまた街を巡る
人混み避けになってくれている私服姿のレイさんを後ろから見つめ、ふと不安になった
連れ出してきてしまったが、良かったのだろうか、と
元々は久々に会った2人と祭りの思い出について喋っている所をエルヴィン団長に聞かれたことから始まったのだ
今日は既に何人かが祭りに出ていて、逆に残っている者が僅かだった事もあり、団長の計らいで外出許可を出してもらうことが出来たのだ
ただしリヴァイ兵長とレイ分隊長の付き添い必須で
自分の監視者は2人なのだから付き添いになるのも納得だが、今になって気が引けてきたのだ
それを気取られたらしく、後ろを歩く兵長に低い声で聞かれた
「何しけた面してんだ」
「えっ!?してませんっ」
「してる
……何かあるなら、言ってみろ」
リヴァイ兵長に軽く睨まれ、ここは大人しく白状することにした
レイさんや兵長は今日も仕事だったし、ただでさえ忙しいのに付きあわせてしまって良かったのかと不安になった事を伝えた
それを聞いた兵長は無言で俺をはたいた
ぺし、と兵長に叩かれた史上最大に可愛らしい音がした
それでも気にして兵長を睨みつけるミカサと、そんなミカサを宥めつつ話に耳を傾けているアルミン
レイさんは相変わらず先頭を歩いている
レイさん以外の視線が集まる中、リヴァイ兵長は口を開いた
「お前らだけでの外出は許可出来ねーだろうが」
「それは重々承知です……我儘言っちゃったかな、と」
「……俺はともかく、レイは最近働き詰めでリフレッシュが必要だろうとエルヴィンの判断もあっての付き添いだ
あんな楽しそうなあいつは久々に見た
そうは見えないかも知れないが、あいつはあいつで楽しんでる
お前は心配しなくていい」
「……そうなんですか?」
「あぁ」
「……兵長今日はよく喋りますね」
「馬鹿言え俺は元々結構喋る」
たのしんでー……る?
お祭り感……ある????
こんなんで良かったのか(滝汗)と今更後悔しております
ちなみにレイさんずっと前見てますが耳が非常に良いのでリヴァイエレンの会話余裕で聞こえてます←
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