トラファルガー・ローの専属メイドの役割は主に身の回りの世話だ。
「トラファルガー様、朝ですので起きてください」
「あ゙…お前か、もう少しでバラバラにしちまうところだったぜお休み」
「トラファルガー様何気なく寝ないでくださいその顎髭剃りますよ」
「おっかねェなお前は、もっと主人を敬え」
「貴方様はとても寛大な方で外科医としても申し分ない腕をお持ちでごさいます。さぁ起きてくださいませ」
「そんな棒読みなんかで俺をごまかせると思うなよ」
「そうでございますね。だからさっさと起きて船長としての仕事をしてくださいませ」
「わかった…添い寝してくれるなら」
「冗談はその隈だけにしてくださいませ」
「ひでェなァ…じゃあキスで許す」
「じゃあの使い方を間違っていますよトラファルガー様」
「よくまァ口が動くな」
「貴方様程ではありませんよ」
「その薄ら笑みをやめろ見てるこっちが怖ェよ」
「では起きてくださいますよね」
「………」
「仕方ありませんね…ペンギン様ー!!」
「おい!やめろペンギンだけは呼ぶな!!」
そして今日も隈をこさえて彼はベッドから起き上がることだろう。
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