▼ 海にいこうぜ!
メティ「みんなで、海にいこっか?」
コテツ「!?」
シェス「海かー、もうそんな季節なんだね」
コテツ「そーっと………はっ!なにやつ?!」
ロメイ「逃げようとしても無駄だぞコテツ」
シェス「ロメイアさんナイス!」
ロメイ「泳げないなら練習するのみ、初めからやる気ないんなら泳げるもんも泳げねーしな」
コテツ「……うぐ」
コテツ「ブツブツ……人類は何故水に入り泳ぐ等という愚かな行為に目覚めたのか……もし過去に遡れるというのならばわらわ自ら発案者に制裁を下してくれようぞ……ブツブツ」
シェス「なにやってんのコテツ行くよー?」
コテツ「嫌じゃ!わらわは入らぬ!断じて入らぬぞ!」
アルア「コテツー!一緒に入ろー?」ぐいぐい
コテツ「ああああ押すでないアルアああー!」ドッポーン
ユーフ「コテツさんが落ちた!」
ディ「そしてそのコテツさんに詰め寄り練習を迫る鬼の顔のようなロメイア君!」
ロメイ「君付け言うな!俺は女だ!」
ユーフ「鬼の部分に関してはノーコメントだそうです」
シェス「まずい、ストッパーがいないと荒れるよこれ!」
ユーフ「そう言ってシェスナさんが海に入っていきました」
ディ「だがしかし、アルアちゃんがシェスナ君を呼び止め、すっかり二人の世界に!」
ユーフ「さあどうなるコテツさん!」
コテツ「お主ら絶対楽しんでるじゃろう!?」
ユーフ「ところでディーンさんは泳がないんです?」
ディ「うーん…今行くとコテツちゃんの邪魔になりそうだしね。
それにここだけの話、濡れると乾かすの大変なんだ」
ユーフ「ああわかります…私も翼が水を含んじゃうともう、重くって」
ディ「という訳で僕達は」
ユーフ「浜辺の醍醐味、砂のお城制作に挑もうと思います」
ディ「目指すは我等が住居、下宿カータリア1/10スケール」
ユーフ「下宿ってお城じゃないですよね」
ディ「細かいことはいいんだよ」
ユーフ「……そういえばコハクさんは?」
ディ「んー?コハク君はー……はっ!?」
ユーフ「あ…あれは…!」
コハク「…………」
ディ「僕らが作っているのとは比に成らないくらい、大きく、そして完璧な砂のお城…!(下宿カータリア)」
コハク「…………」ニヤリ
ディ「な………オールウェイズポーカーフェースなコハク君にしては珍しすぎるほどの勝ち誇った笑み…だと…!」
ユーフ「人はあれをドヤ顔といいます」
ディ「負けた……負けたよ…」
ユーフ「…ええ…私達の完全なる敗北です……いつ勝負になってたのかは知りませんが」
アルア「わあ!すっごーい!砂の下宿が二つも出来てる!」
シェス「…たまにコハクってとんでもない芸術センスを発揮するよね」
コテツ「しぇすなあああああ」
シェス「…ちょ、うわあっ、コテツ?!」
コテツ「よくもわらわを見放してくれたなああ」
シェス「濡れた髪の毛のせいでまさに落ち武者のよう……って痛い痛い痛い、髪の毛引っ張らないで!」
アルア「あ、ロメイアさん」
コテツ「なぬ?!……逃げる!」
ロメイ「こら待て、コテツ!」
シェス「諦めたほうがいいと思うよコテツ、海の中で人魚のロメイアさんに勝てる訳ないじゃん」
ロメイ「捕まえた!」
コテツ「ぎゃああああ」
アルア「連れていかれちゃった」
シェス「骨は拾ってあげるよ、コテツ…!」
シェス「で、ロメイアさん進歩の程は?」
ロメイ「全く」
コテツ「…来年はわらわは行かぬぞ!」
ディ「毎年言ってるけどね、それ」
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