Novel
Friend

僕は今絶体絶命だ。
顔も知らない。
見たことない子達が僕の周りにいる。




「あっ…あのう…」




「あっようやく目を覚めたね!一時はどうなるかと」




「オメーのせいだろ。このバカライナが」




ポニーテールの少女とちょっぴりつり目気味の少年が僕の前で口論していた。




すると見覚えがある、髪の毛が見えた。




「ロラン先輩!それにレイラ先輩にミーナ」




呼んだ瞬間、ロラン先輩達は手を振りながらきた。
それに気がついた、少年達も手を振っていた。
知り合い…?




「よっスカッシュにライナ。久しぶりだな」




「久しぶり!元気ね!ねぇバトルしようよ」




ロラン先輩達はそのライナ?さん達と楽しく話していた。
羨ましい。
そんな思いが生まれてきた。




「ああそういや紹介してなかったな。こいつはウィルだ」



ロラン先輩は僕を引っ張りそのライナ?さん達と目があった。
ライナ?さんはニコッと笑い、握手をしてくれた。




「初めまして!私、ライナって言うの!ロラン達とは知り合いだから!君がウィル君かぁ…よろしくネ!」




明るくて優しい子だ。
隣にいるスカッシュ?さんはクールで静かだ。




「俺はスカッシュ。ライナとはパートナー。ウィルよろしくな」




怖くて気難しい感じはするが、ちょっと優しい感じにも見える。




二人はロラン先輩達と同い年で、明るくて面白い。
まるで第2のロラン先輩とレイラ先輩みたいだ。
どうしてか?それは…




「だいたいアンタは自己チューなのよ!」




「は?お前が自己チューだ!ばか野郎」




喧嘩カップルがもうまさしくそうだ。
その時のロラン先輩やレイラ先輩は笑っていた。



でも僕は思った。
こんな先輩達もいるなんて。
他校の生徒だけと、こんなにも面白くて、こんなにも優しいなら僕はもっと作りたい。




「ねぇウィル…私あの人達と友達になれたね」




「ああそうだね」




僕はミーナと顔を合わせ笑った。
すると先を歩いてた、ライナ先輩達が





「おーい!二人とも遊ぼう」




元気な声が僕らを引き寄せるように聞こえた。




end



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -