「幸、お前にはがっかりだ」
「幸一郎さんがそんな方だとは思いませんでした」
「こうちゃんサイテー!」
俺は何故、この変態共に非難されてんだ?
こいつらに此処まで言われるような事は…ああ。
昨日、私立の奴等を3人シメたからか。
あれは向こうから仕掛けてきたんだけどよ…まぁ自分の学校の奴等がシメられたら面白くねぇよな。
「確かに俺が悪ぃけどあれは元も「じゃあ早く脱ぎな!」
………は?
何で脱がなきゃいけねぇんだよ。
嫌な予感してきた。
「あれだけ俺を誘惑してきたのに今は淑女気取りですか!?このビッチ!」
「お前ちょっと黙れ。おい、どういう事だ御子柴(みこしば)」
「どうしたもこうしたもないよっ!こーちゃんのバカっ!何でボタン閉めてんのさっ!」
脱げと言う西條(さいじょう)と人をビッチ呼ばわりする高須賀(たかすか)を無視して御子柴に聞いたらボタン?
確かに今までは胸元が見えるぐらいボタン開けてたけど今は閉じてる。
つーか、
「お前らの所為だろ」
毎度毎度会う度に乳を揉まれるから仲間に相談したらチラチラ胸元を見ながらボタンが開いてるのが悪いって言われた。
俺も巨乳の姉ちゃんが乳出してたら見ちまうから納得だ。
開けてたら目が行っちまう。
こいつらも同じ心理だったのか。
ボタン閉じて正解だな。
「こうなったら俺が脱がせてやるよっ」
「貴方は引っ込んでなさいっ!俺が脱がせます!」
「こうちゃん、覚悟っ!」
「あ゙ぁーっ!お前らいい加減にっ…」
理不尽な理由で非難された上に脱がされるなんてごめんだ。
取り敢えず1人ずつ殴ろうとして手が止まった。
そして、ブチッて音と共に俺がいつも胸元を開けていた理由を思い出した。
ボタンを開けてたのは俺が露出狂だからじゃない。
制服のサイズの所為だ。
1番デカイサイズでも筋肉の所為でボタンはギリギリ止まるけど胸んとこが苦しい。
かといって特注すると馬鹿みてぇに金が掛かるからボタンを開けるって事で妥協したんだった。
それを忘れておもっきり腕振り上げたら当然、
「あ…」
上から2番目と3番目のボタンが盛大に弾けて変態共の足元に転がった。
あー、帰って縫わねぇと。
あいつらもボタンが弾けたハプニングで固まってるからボタンを取りに行ったら……何か息荒くねぇか?
「幸お前っ、何つー煽り方してくんだよ!」
「わざと焦らすなんて貴方は本当に小悪魔ですね!」
「やっぱこーちゃん最高!」
鼻血出してる変態共が腕を掴んで押さえ込んでくる。
な、何か目ぇ血走ってねぇか?
まさかこの作戦、失敗、か…?
「落ち着け、お前らの勘違いだ。こっち来んなっ、おいっ、制服破けっ、ちょっ、や、止めろぉぉぉぉっ!」
「やっぱ海原さんのボタン弾けたな」
「俺、シャツに縛られたおっぱいも好きだったぜ」
2011/07/13
魔が差した。
巨乳がシャツを着てボタンを飛ばすのって定番ですよね。
この後、海原さんは仲間の前で3バカに美味しくいただかれました…なんて事はなく、3バカが貧血起こして倒れます。
仲間も若干前屈み。
back