普段の素行が悪いっつって放課後職員室に呼び出された。
それはいつもの事だし別に気にしない。
問題はその後なんだよ。
事は教室に戻った時に起きた。
「堀江 雅春(ほりえ まさはる)、今すぐ俺を抱け」
今までそういやそんな奴クラスにいたなぁぐらいの認識しかない古木 真也(ふるき しんや)に押し倒された。
マジ意味分かんなくね?
「はぁ?いきなり何。つーか退いて」
「退かない。遊びまくってるんだろ。良いから抱けよっ」
何だこいつ。
確かに男限定で遊びまくってるけど俺は面食いなんだよ。
どうせヤるなら女みたいに可愛い顔した華奢な奴がいい。
その顔が快感で歪むのとかたまんないよねぇ。
泣きながら無理とか言われたら気ぃ失うまで犯したくなる。
俺ってSっ気強いしー。
てことで、お前じゃムリ。
どう見ても男だし可愛くないし華奢でもない。
「ムリムリ。俺は女みたいな可愛い華奢が好みだからお前じゃ勃ちそうもねぇし。ヤりたいだけなら他所当たれ」
こういうの、こいつが初めてって訳じゃない。
俺のセックスは凄いって学校で有名だし、味わってみたさで誘ってくる奴とか襲ってくる奴は多い。
俺は恋人とか作る気無いし後腐れなく気がるにヤれるしね。
「……お前じゃないと、意味ねぇよ」
「はぁ…?それって、俺が好きって事ー?」
冗談のつもりで笑って首を傾げたら古木の顔は火が出るんじゃないかってぐらい真っ赤になった。
ウソ。
まさか俺が好きだって言うつもり?
こんなセックス以外取り柄ないのに?
「こ、恋人になれって言ってる訳じゃねぇから!お前がそういうの作らないのも知ってるし、…可愛い子が好きなのも知ってる。ヤッてる間目ぇ瞑ってて良い、から…体だけでも、繋がりが欲しいんだよ…」
最初の強気がウソみたいに最後は消え入りそうな声だ。
睨むように見てた目も潤ませて逸らしてる。
急にしおらしくなっちゃって。
何その顔。
すっげぇムラッてきた。
「と、とにかく!勃たないなら俺が勃たせるから目ぇ瞑って…っ!」
古木の顎を掴んで真っ直ぐと俺を見させる。
すると耳まで真っ赤になって今にも涙が零れそう。
イイ。
こいつ、泣きそうな顔が凄くイイ。
「わかったわかった。あ、俺さぁ、絶倫だしチンコデカイよ?それで中がグチャグチャになるまで掻き混ぜて何回も奥にザーメン出して種付けされてるだけでイけるようになるまで止めるつもりないから。気ぃ狂うまで犯してあげる」
「っ!!そっ、そんなの無理っ…お、俺初めてなんだからっ…」
顔真っ赤で不安そうな顔もソソられる。
あんだけ大胆に誘っといて。
しかも口悪いし今更嫌がるなんて俺のSっ気煽ってくれちゃって。
全くタイプじゃないのに久々に本気で泣かせたい。
「こんな所じゃ本気でヤれないから俺の家に行くよ。あ、明日学校来れるなんて思うなよ?朝になっても俺のチンコハメてやるから」
「へっ、変態っ!」
悪態吐くくせに俺が手を差し出したら嬉しそうに握っちゃって、泣かせたくなるだろ。
こーんなに平凡な顔なのになぁー。
「ねぇ、俺が満足したら恋人にしてあげる」
「えっ…」
こんなはずじゃなかったけど、いっか別に。
まぁ、精々頑張ってよ。
俺が満足するまで離してあげないからねぇ。
2011/05/17
ツンデレっぽい襲い受けを書きたくて書いてみました。
最初15禁ぐらいになりそうだったのですが短編で年齢指定の内容は、と思ってこんな形になりました。
押しが強い子は逆に押された時テンパってくれたら可愛いと思います。
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