にっこりと柔らかな笑顔を浮かべるなっちゃんは可愛い。ふわふわの天然パーマは彼の温和な性格を表しているようでいとおしい。それ故にしょんぼりと悲しそうにするなっちゃんを見るのは心苦しかった。それでも私の決意が変わることはなかった。


数日前音也くんに「那月は駄目だよ!」と珍しく真顔で言われたのを思い出した。あの時は冗談として流してたけど、こういうことだったんだね。


「なまえちゃん、」
なっちゃんが私を呼んだ。その声はとても切なくて私の決意はがらがらと崩れていった。ごめんね音也くん。やっぱり私なっちゃんの切ない顔見てられないよ!私が小さく口を開くとなっちゃんは私の大好きな笑顔を浮かべ待ってましたとばかりに私の口の中にそれを入れてきた。




「んぐ……ん?あれ、音也くんが言ってた程不味くなごばああっ」




2011.12.02
那月(の料理)は駄目だよ! 音也談


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