小説 | ナノ





ツイッター寄せ集め (ズミガン、ギマレン、デンオ、ザクビオ、Nトウトウ、マチキョウ、ゲントウ、ネジクロ、デンオ)






ズミガン
「貴方に憧れているんですよ私は」
「…ズミ殿も冗談を言うのであるな」
「冗談ではありません」
そう言いながら乱暴に目蓋に一度二度と触れた感触に、ガンピは丸く大きな目を更に大きく丸くして
「益々珍しきかな」
と笑う、
あまりにも彼ががんぜなく笑うものだから、ついつられて表情が緩んでしまったが見られたくないと何故か思い顔をそらした。 でも、
「お返しである」
と啄まれた目蓋の擽ったさに到頭我慢ならず顔が緩んだ。私は今どんな顔をしているのやら

「風邪気味ですか?」
「このタイミングで何を申されるか」
「口の中が苦かったので風邪薬を飲んだのかと」
「…そなたデリカシーがないである」
「は?」
「他のご婦人にその様な事してはならぬぞ?」
「貴方以外の誰とするんです?」痴者め
で、続かない。昼間からなにしてんだ私、味覚が非常に発達してそうだから一度摂取したものは大概解るんだろうなと言う変態ズミさんのつもり。ズミガンは互いをデリカシーがないと罵り合うカップル

ザクビオ
「君は僕より先に壁を超えてしまう人だ」
「いやいや、私そんな腕長くないし力ないから無理無理」
「君には羽があるじゃないか」
美しい花のような柔らかな色の羽が 「それで君は壁を飛び越えるんだ、僕も負けてられないな」
「ザクロ君、虫ってねホバリングできるの」
「?」
こうひらひらっとと指を蝶の様にひらめかせながら更に彼女は続ける。
「一気に飛び越える事もゆっくり飛ぶのも自分で選べるの」

だから

「何処かの頑張り屋さんと一緒に登る事も出来るのよ?」

誰得のザクビオ擬きである、この二人は鮮やかな男女の恋愛模様よりお互いに超えられない壁を持ちながら育んだ友情と愛情の中間の様な、入り交じったかな程度の友人?と言うじれったい関係でいてほしい

N主
今迄何をどう食べていたかなんて記憶にない。食事とは僕にとって栄養補給以外意味を持っていなかった。
ではこれは何と呼ぶ行いだろう?
「え…N、あんまり美味しくなかったらごめんね。次はもっと上手に作るからその、うんあの」
「俺味見したし、味は保証するからさ。食べようよ、俺腹減ったよ」
「トウヤ!」
「…」
「N、どうしたの?」
「見た目アレだけどさ、ちゃんと出来てるから食べようよN」
「あ、うん」

「久し振りに誰かとご飯食べるなー」
「トウコ出歩きすぎ、もう少し帰ってきたら?N、それ熱いから気を付けて」
「もしかして嫌いなのあった?残してもいいからスープだけでも食べて?」
「トウコ、スープしかまともに作れないんだ、だからスープだけでも食べてやってよ。自信無くすから」
「余計な事言わないでって恥ずかしい!」
「…仲良いね」
「双子なら普通だって、Nそれ取って?」
「そうかなーあ、お茶飲む?」
わいわいと弾む会話に不思議と手は動き口も動く。
「…楽しいんだね、食べる事って」
「そりゃ皆で喋りながら食べればちょっとくらい不味くても平気だし」
「晩ご飯はこうじゃなくちゃってトウヤ!?」
ああ、そうなんだ
『N?』
「…凄く暖かくて、美味しいよ、晩ご飯。有り難う、トウコ、トウヤ」
胸の中迄満ち足りた初めての晩ご飯を有り難う


「カロス四天王による叩いて被ってじゃんけんぽん、解説は私パキラでお送りします。最初の取り組みはズミとガンピによる熾烈な争いです」
「ズミ殿待たれよ!」
「なんです?」
「其方の脇に置かれたもの、ピコハンに非ず!」
それ刃物だよね、間違う事なき刃物だよね
「ズミが包丁を携えずして何を持つと言うのですこの痴れ者!」
「最近の若者怖いのである、すぐキレる」
「そう言う貴方、何隣にギルガルド置いてるんですか!」
「ギルガルドは我の盾にして我の剣」
「なら私の二刀流とパルシェンはOKでしょう!」
「パルシェンはヤバイのだ!ギルガルドが脳震盪を起こすのである」
「何を言ってるのです、これは鈍器です」
「ズミ殿防御無しなの?!」
「攻撃は最大の防御、殻を破ってスキルリンク氷柱針」
「我を標本にでもなさる気か…」
「貴方を毟る以外このゲームに何の意味が?」
「ゲームの趣旨を履き違えておる!」

10分以内に6RTされたらオーバがふざけて鼻梁に愛玩のキスをされるところを描き(書き)ます
「ブースター可愛い、なんて可愛いんだろな〜」
うりうり、もふもふとブースターを抱き締め撫で回し鼻面や額に何度もキスをするオーバに、迷惑そうながらも満更ではないのかブースターは目を細めている。
「サンダーの方可愛いわアフロ」
「このもふもふ感サンダーにはねーだろ?」
「ほーどれどれ」
「お、興味津々かデンジ」
「この幸福感分けてやろ、」
ほれほれ、と自慢気に差し出してくるブースターをすり抜けたデンジの腕はオーバの頭を抱き締めぐりぐりと顎や頬を使って頬擦りし初めた。
「何してんだばぁか擽って」
「もふもふ愛でてんだよ」
額や頬に、鼻梁にと唇を落とし甘噛みすると擽ったさに身を竦めながらもオーバはおかしさを堪えず笑み零した。
「ぷっはぶっは擽ってやめやめ、」
「オーバ可愛い可愛い」
「ばぁかばぁか、デンジ馬鹿ー」
お前もやってやるっ
うわ止めろ痒いアフロ痒い
ふざけて笑いながら転がる主人に見向きもせず、ブースターは毛繕いに精を出していた


N主♀?
「Nは何時も早口ね、」
「そうかな」
「相変わらず慣れない」
「…僕、人に聞いて欲しい事が沢山あるんだ屹度」
「そうなの?」
「うん、あんまりも沢山だから早く喋らなきゃ時間足りない気がするんだ。プラズマ団に居た時は話をするにしても」
「また早口!ストップ!」
「…」
「時間は沢山あるんだからゆっくり喋ったって誰も気にしない!」
「でもトウコの時間が」
「そんなの気にしなくていいの、」
「それは駄目だよ時間は有限で絶対価値のあるものだ、無駄にしちゃ駄目だよトウコ」
「Nの話しを聞く時間は無駄じゃないよ?」
「…君は相変わらず僕の数式からはみ出るんだね」
不仮説で不可側、でも不快ではないこの数式の答えはまだ出ない。出すものではないのかもしれない、ならば今は
「はい、ゆっくり喋る!」
「ど、努力するよ」
この時間を有意義に感じよう


ゲントウで癖
「ゲン、その癖治したらどうだ?」
「くせ?ですか?」
「話を誤魔化そうとする時に笑うな」
「してました?」
「昔っからそうだぞ」
「…それに気付くのは貴方ぐらいですよ?」
「む、そうか?」
「ええ」
「まぁ付き合いも長いし」
「そんなに見ていてくれているんですね、トウガンさん」
「…上に立つ者のならいだ」
「素直じゃないですね」
「素直と言われて喜ぶ歳ではない」
「だったら僕も治せませんね」
「何故そーなる!」
「気付いてくれる迄内緒ですよ」
「また笑っとる!」
貴方も照れた時、下を見る癖治した方いいですよ?ゲンはそう胸の中でだけ零すとトウガンにまた何言か言ってやろうかと頭を廻らせた。


・ガンピさんは重たいくせに寄りかかってズミさんに怒られるけど満更じゃないズミさん

「ガンピさん重たすぎますっ寄り掛からないで下さい!」
押し潰す気か、圧死するわ!
「す…すまぬズミ殿、久し振りの逢瀬についその…はしゃいでしまって」
「…まず脱ぎなさい」
「ず、ズミ殿、ご無沙汰とは言えそんな性急な」
「鎧の話です!」

口内炎のあるクロツグさんとクロツグさんが好きなネジキ君
「…奇妙な顔してますよクロツグさん」
「んや…口内炎が出来てな」
「珍しい、奥さまに管理してもらって風邪も引かない。と毎日言う人が」
「あれは今実家に行っててだな」
「それでご自分の管理も儘ならないと?」
「…妻の有り難みが身に染みてます」
「…果物なり野菜ジュースなりを摂って早めにお休みになる事ですね」
「一番君に言われたくない台詞だっ!夜っぴきの君に」
「ご安心下さい、最近早寝早起き、朝食習慣を身に着けましたので」
「へー、日夜研究とデータ収集で完全夜型で食事を殆んどまともにしないと言われてた君が!?」
「目標があるので」
「それはいい事だ、私も見習わないとな」
「…ええ、長く健やかでいて下さい」
僕が貴方を追い越すその日迄

トウトウ旅立ち前夜
「トウヤー、起きてる?」
「…トウコ、その布団何?」
「た…偶には一緒に寝ない?」
「俺もう子供じゃないんだけど?怖い番組でも見たの?」
「そうじゃない!明日ポケモンもらうって話じゃない?」
「ん?そうだって?」
「チェレンとベルがすごく喜んでたじゃない?ポケモンもらったら旅に出るんだって」
「ん、そうだね」
「私もトウヤもそうするし屹度…そしたらもう…暫く一緒の場所で暮らしたり寝たりも出来ないし…」
「……解ったよ、今俺も布団床に引くから」
「っやった!」
「はしゃぎすぎ」
「今晩は寝る迄話そうよ!」
「え?俺すぐ寝るよ?」
「意地悪!」


ゲントウでお弁当
「トウガンさん、はいお弁当」
「…ゲン、弁当?」
「おにぎりだけですけどね」
「…くくく」
「何が可笑しいんですか?」
「いや、数年前迄料理はおろか炊飯器も使えなかったお前が弁当を渡してくれるとはな」
「炊飯器とレンジとコンロは使えるようになりましたよ?」
「普通は使えて当然なんだよ…本当どうやって生きてきたんだお前は」
「ふふ、内緒ですよ。いってらっしゃいトウガンさん」私も出ますので、と色の違う包みを持つゲンに在りし日の思い出が胸を過ぎるが、もうそれを苦しいとは思わずただ晴れやかに返事をした。
「ああ、行ってくる、ゲン」


ランプの精霊ガンピのズミガン
「我はランプの精ガンピ!御仁よ、今からそなたが我が主人。願い事を叶えようではないか!」
「帰ってください」
*
「気を取り直してまた問うぞ我が主!我はランプの精ガンピ!願い事を叶えようではないか!」
「一発ヤらせて下さ…」
「破廉恥!?」


マチキョウ、伝わらない言葉
「    」
「今何か言ったか?」
「え?…uhー、意味解っタ?」
「毛唐の言葉等解らぬ」
「Oh、相変わらずテキビシイねキョウは」
ふん、と鼻を鳴らすキョウだったがややあって
「…なんと言った?」
と珍しく尋ね返したがマチスは曖昧に笑って濁すだけだった。
「キョウ、    」
そう言った後別れの挨拶を口にし場を後にした男の背にキョウは舌打ちと共に一言零した。

「……たわけめ」
解らぬ、などと己を謀った割りにもう一押しされると考えていたのが外れ、沢目にていた鼓動を憎らしく思い落ち着かせた。


Nトウコ
「トウコ!」
「どうしたのN?」
「アデクが、キスしあった男女の子供が満月の夜にペリッパーによって木の実畑に運ばれるって言ってたんだ!今日は満月だから早く木の実畑を見つけに行こう!」
「N、先に行くのはアデクさんのところだから!!」


ゲントウ、夢で逢えたら
「泊まればいいのに」
と厚意を口に出されるが頷けた試しは無かった。これ以上より掛かると自分の中の境界を踏み越えてしまう気がする、己のエゴに巻き込むつもりは未だ無い、訳を尋ねようと動く口を制した声は穏やかに世迷い事を吐いた。
夢で逢えたら、その時は―


ネジクロ、たった二人の世界
静かだ、当たり前だ。こんな忙しい時に誰も休憩に来やしない、偶々手が空いたのが僕等なだけで貴方は寝てしまった。
嗚呼、たったの今の今はこの世界は僕と貴方の二人なんですよ?
と言ったら貴方はどんな顔をするだろうか―
口の中で呟く問いの答えは見つからない


本日のネジクロへのお題は「熱っぽい」です。はりきってどうぞ。

青白い僕の顔を見ながら、熱でもあるのか?と態々手袋を外して額に手を当てて来る貴方の掌の指の感触に、滲み始める温く目に目蓋上に重く圧し掛かる眠気と頬を赤く染め上げる熱は高まるばかりで。
「んー…熱っぽいなって顔赤!」
誰の所為だ誰の、とは頭が働かず言えなかった。


本日のギマレンへのお題は「遠慮しない」です。はりきってどうぞ。
互いに気の置けない間柄とは言え―これは一体?何故?
「落ち着けギーマ、俺はレンブだぞ?酔っているのか?」
「私は落ち着いているし、素面だし君が誰かも知っている」
だからこそ
「遠慮せず君にこの恋情を伝えられると言うものさ」
其処は遠慮して欲しかった…頭が痛い。


本日のズミガンへのお題は「不意打ち」です。はりきってどうぞ。
彼は騎士として正々堂々を由とする等と言いながら、常に私の隙を不意を突く。
「ズミ殿、御髪に花弁が」
「え?」
「ほら、花も風も貴殿に触れたがったのだな!」
なんて花弁片手に見上げられて御覧なさい?不意打ちにも程があるでしょう!?


本日のゲントウへのお題は「笑わないで」です。張り切ってどうぞ。
「トウガンさん、笑わないで下さい」
「は?」
泣けとは言いません、でも元気なフリも笑うのももう止めましょう?
「ゲン?何を言って」
「胸の中で迄押し殺して、何時貴方は気を落ち着けるんですか?」
貴方に貸す肩も胸も持っています、だから
「せめて私の前では無理して笑わないで」


本日のマチキョウへのお題は「夢から醒めた」です。はりきってどうぞ。
誰の言葉か、この様は泡沫の夢だと。だから醒めてしまえば泡の如く弾けてしまうのだと。
膝で眠る愛しい娘との日々も心を熱く滾らせる戦いも夢だとしたら―…何の為の人生かと偶さかに考える、が、それは杞憂だと目の前に立つ男が証明するのだ。何故かと?
この様に騒がしく馬鹿馬鹿しい男が夢に出て来る筈がない、拙者は疾うに夢から醒めておるのだ。






ツイッターで書いたものをまとめたら結構な量になった気がします…


14/12/30