朝食
部屋を漂い始める良い匂いに誘われて、心地良いベッドから身体を起こす。クローゼットを開け、ショーツとキャミソールを取り出し、身に着けてから下階に降りていく。
「材料あってよかったよ」
キッチンから聞こえる安心したような声に答える。
「あー、うん」
泊まることがわかっていたから買っておいたっていうのは内緒。
「すぐできるから座ってて」
「うん」
テーブルの上を濡らしたティッシュペーパーで拭いている間に運ばれてくるワンプレート。
「美味しそう〜」
トーストとスクランブルエッグ、レタスとトマトのサラダ、マグカップにはポタージュスープ。
「「いただきま〜す」」
キャミソールとショーツ姿の彼女と一緒に、トーストを頬張った。