300字SS
朝食




 部屋を漂い始める良い匂いに誘われて、心地良いベッドから身体を起こす。クローゼットを開け、ショーツとキャミソールを取り出し、身に着けてから下階に降りていく。

「材料あってよかったよ」

 キッチンから聞こえる安心したような声に答える。

「あー、うん」

 泊まることがわかっていたから買っておいたっていうのは内緒。

「すぐできるから座ってて」
「うん」

 テーブルの上を濡らしたティッシュペーパーで拭いている間に運ばれてくるワンプレート。

「美味しそう〜」

 トーストとスクランブルエッグ、レタスとトマトのサラダ、マグカップにはポタージュスープ。

「「いただきま〜す」」

 キャミソールとショーツ姿の彼女と一緒に、トーストを頬張った。



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