short stories*R-18 | ナノ


Misunderstand!!


「んん…はぁ、…琉夏くん…も、もうダメ…お願い…」


West Beachで楽しく琉夏くんとおうちデートしてるはずだったのに。
どうしてこんなことになってるの?

事の起こりは、不二山くんの勘違い。
どこでどう話がすり替わったのか…今でも全然分からない。

ただ一つだけ分かってるのは…

「さ、美奈子、痔のお薬買ってきたよ?」

飲み物を買ってきたかのような当たり前の口調で琉夏くんが言う。

「へっ?なにそれ?文字の『字』?」

「違う違う。ほら、これ!女の子が買いに行くのちょっと恥ずかしいもんね?だから買っといたんだ」

そう言ってほほ笑む琉夏くんが差し出したのは全く想像すらしていなかったお薬。

「わ、私、痔じゃないよ!な、なんで誰がそんなこと言ったの?」

「えー?不二山から聞いたよ。『アイツ、尻が少し辛いらしいぞ』って」

「へっ!?不二山くん、なんでそんなことを…?っていうか私、痔じゃない!」

「えー、違うの?でもさー、もしかしたら、なるかもしんないじゃん?というわけで、俺が確認してあげる!!」

「キャッ!!」

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