「黒い悪魔…強敵だな…」

扉の陰からレイがこっちを見て言う。

「…ほら、しぃもさっさと行ってきなさい。」

ツーオがしぃの背中を押して無理矢理黒い悪魔の方へ向かわせる。

「ツオ様…ま…待って!」

しぃは慌てて杖を構える。

「…ん?魔法使ったら一発じゃないのか…?」

レイはしぃの背後に忍び寄り、呪文の唱える準備に入る。

「まて、ヘタレイ。こんな相手ごときに魔法なんか使う必要はない。MPの無駄遣いだ。」

エイトがレイを止める。

「な〜んだ。奴って…黒い悪魔だったんだね。(ワラ)」

しぃが黒い悪魔の近くから杖を構えて狙う。

「さっきは止められたけど、やっぱり…俺がやるべきなのかな?」

黒い悪魔の近くにいるフィーナ達の少し離れた位置からルッキーが考える。

「きゃあ!?飛んだ 飛んだぁぁあ〜〜〜!」

「そりゃあ、羽根あるんだし飛ぶわな…」

「ツーオさん!呑気にしてないで助けて下さい!」

黒い悪魔はフィーナの方へ飛んで来たかと思うと、突然くるっと方向を変えてリパりんの方に向かう。

「リパりん!黒い悪魔がそっち行ったわよ。」

しかしリパりんは全く気付いてないのでフィーナが離れた位置から大声で言う。


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