「ヤイバ!そっちに行った!!」

「Leave!!(任せろ)」

私の名前はカザリ。ガーディアン]T区フェンリル支部所属のブレイザーです。ガーディアンっていうのはノラブレが起こしたミスティッカー犯罪を取り締まる組織のこと。ちなみに現在進行形で]U区のノラブレを追いかけてます。

「《ガラティーン》!!」

ヤイバがミスティッカーをなぞると、そこに大剣が現れた。そのまま前方にいるノラブレに向かって斬りかかる。ん、まぁ無傷で捕獲とか言われてないから時間かけないためにも実力行使がいいんだろうけどさぁ。そんなことを考えているとヤイバから逃げてきたノラブレがこっちに。おいおい顔が必死だな。だからって任務は遂行しなきゃいけないわけで。

「《ハシヒメ》!!」

私もミスティッカーを発動させる。刀と紫の着物が現れる。でも今回は捕獲だから全力では発動させないよ?

《ハシヒメ》+氷!!

刀を地面に向かって突き刺すとそこからノラブレのいる方へ地面が凍って行く。そのままノラブレの足元まで凍っていき、身動きがとれなくなった。

「ヤイバ、後お願い」

「どこへ行く」

ヤイバの一言で私の歩みが止まる。うげ、バレてら。いやね、せっかく]U区まで来たんだから遊んどかないと勿体無いなーって。ここはどう言っておくべきだろう。変な理由言っても相手が相手だから強制的に連れて帰らされるかもしれない。あえて正直に言っとく?

「せっかく]U区に来たんだから遊んどこうと思って」

「お前は……」

あ、呆れた?呆れちゃった?まぁこれが私だし、こーゆー性格を直そうとも思わないんだけど。

「あまり遅くならないようにしろ」

「え、いいの?」

「俺は帰るがな」

正直、絶対ダメって言われると思ってました!意外なこともあるもんだねぇ。先に帰っちゃうのが残念なんだけども。次来た時は無理矢理ジェットコースターにでも乗せてみるかな。

「ヤイバ、ありがとう!」

私がそう言えば、ヤイバは少しだけだけど目を見開いた。私がお礼を言うのはそんなに意外なのかな?そう思っていたら、

「…あぁ」

笑ってそんなこと言うものだから、柄にも無くドキッとしてしまった。ヤイバの笑顔ってコレはレアなんじゃないかな!?不意打ちすぎて固まっている私にヤイバは背を向け、もう一度「遅くなるな」と言うと、去っていった。

顔が赤くなってたの気づかれたかな……?

(カメラ持ってこれば良かった)





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -