※メタ発言あり
「シバ屋のたい焼きが食べたい」
「こりゃまた唐突だな」
「買ってきてよ」
「常に金欠の友人をパシっちゃうの?」
「手土産の一つもなしに来た、アンタが悪い。友人(仮)」
「なんて自由……。もはや横暴だな」
「安心して。横暴になるのはクロキにだけだから。」
「……」
そんなやりとりがあって、現在私はバトルルームに居ます。え、何故かって?それは自他共に認める金欠男のクロキがシングルバトルでビーストに勝てたらたい焼きを奢ると言ったから!しかも、支部のみんな分。
「よくそんな条件出したよね。絶対財布が空っぽになるじゃん」
「大丈夫!カザリがビーストに勝てるなんて思ってないから」
なんて素敵な笑顔で言うんだコノヤロウ。今のは私でもかなーりイラッときたよ?これは意地でもクロキに奢らせたい。そう決意し、拳をギュッと握る。
「絶対、後悔しないでよ?」
*****
「うおぉりゃあぁぁッ!!!」
氷のミスティッカー4枚がけでビーストに斬りかかる。するとビーストは倒れ、消えていった。ふと、窓ガラスの向こうにいるクロキを見ると、冷や汗をかいたまま、固まっていた。そこへ私が近づくことで彼の顔はどんどん青ざめていく。
「シバ屋のたい焼き]T区支部の全員分……。どうする?」
「ぶ、分割でお願いします」
(土下座されたから、分割で許しました)
*****
「まさかビーストに勝つなんてな……」
「あれはあくまで、シュミレーションだから。本人とは戦いたくないなー」
「ちなみに、勝てない人もいる?」
「あー、強化ツルギ。」
「あいつかー」
「素早い上に2回攻撃ってどういうこと?攻撃力高いし。しかも、ビーストみたいに体が大きくないから攻撃が当てにくい」
「つまりビーストは」
「当てやすい的である」
「ひでぇww」