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(夕暮れからは足の早い季節、チャイムが成り終わったからか夏の終わりを告げる蝉の声が余計に酷く大きく聞こえて先生の言葉に色を付ける。鬱陶しく暑いだけの夏の思い出が少し特別なものに変わっていくのを直感させながら、仕事が終わったというようにネクタイを緩ませる仕草に妙に落ち着き無く目のやり場に困りついぞ自らの手元へと落とした。どれだけ大人ぶってもこの色気に叶う訳もなく、いま一度知らず知らずのうちに学生気分に戻ってはしゃいで居た事を悟った。ずっとこのままであれば良いのに、そう思う反面、もっと憧れに近付きたいと切望する極端な感情に揺れて、プラ製のコップを握り潰した後に決心改め勢いよく立ち上がった) ──先生、俺、先生のこと、もっと知りたい!ずっと教えて貰ってばっかだけど、俺も尊敬する人みたいになりたいから。だから、先に待ってるな!何だったら奢るから!! (内心を容易く見透かす目から逃れるよう、大学で学んだ勢いで乗り切る戦術を行使する。本当は今すぐにでも飛び付きたい、そんな気持ちを抑え、なけなしの旅費を頭で計算しつつ我先に校門で待っていると部屋を飛び出した。)
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