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創作関連:
◎magica ◎トレーネの竜
◎灰の塔
◎その他創作
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▼ 16,02/09-20:25 その他創作
飲酒すると
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▼ 16,01/10-18:24 その他創作
ロックスとディミトリー
ちょいちょい文章増やす。
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▼ 15,12/26-01:48 その他創作
あべあべとアベナギのSSをサルベってきた。
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▼ 15,12/26-01:41 その他創作
過去データ。
世界を喰らう魔物の討伐を運命付けられた姉弟。負ければ死。勝てば魔物の魂を封じるための生け贄となる。輪廻と自身の行く先に気付いた弟と、まだ気付けない姉の話。
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▼ 15,12/26-01:30 その他創作
過去データから、使えそうなストーリーとかマシな文章をサルベってきた@
亜人との混血種の少女、ロッシことロックスシザーは、とある男を酷く毛嫌いしていた。その男とは、村を守護する自警団で日々活躍している容姿端麗でいて正義感の強い屈強な剣士、青年ディミトリーのことだった。人々の感心がディミトリーに向く度にロッシの胸中はドス黒い何か醜いものに覆われていった。それは単に、彼女が否まれる亜人の血を引いていて、純粋な人間であるディミトリーを眩しく思った故の嫉妬心からくるものではない。ロッシは自分の母親が亜人であったことも、そんな母を父親が愛したことも、何一つ自分を形作った境遇を疎んでいなかったし、嘆いてもいなかった。
彼女が、完璧と詠われる青年剣士をいっそ憎んでさえもいるほどに嫌っている理由、その真意とは、彼を勇者と讃える村の者達からすれば到底理解に苦しむものだった。
人柄も人当たりも良く、物腰も柔らかい。そんなディミトリーの人格を、ロッシは紛い物であると主張する。
ディミトリーが自らの仕事である村の警備で何か功績を残すと、村人は彼をまさに英雄のように歓声と共に迎え讃える。そんな彼等にディミトリーはいつも穏やかに笑い手を振って答える。
ロッシが初めて彼を知り、また嫌悪するようになったのもそういった日のことだった。
ロッシは気付いてしまった。村人の歓声の中で、その声を一身に受けているとは到底思えない程の無感情を。嘘に塗り固められた薄い笑顔を。ディミトリーの本来の人格を。やがて無感情を孕ませた濁った茶色の瞳に、虫けらでも見るかのような明らかな侮蔑が浮かんだ。ロッシは彼を心底おぞましく思った。