|
>category …
創作関連:
◎magica ◎トレーネの竜
◎灰の塔
◎その他創作
|
magica
アレイスタは天涯孤独の身であり、肉親の顔はおろか、その存在さえも覚えていません。彼はいつの頃からか不老不死の性質を持っており、少なくとも50年は10代はじめの少年のような姿で生きています。「老いて死ぬことはない」のは確かですが、外的な致命傷を受けた場合どうなるのかは彼自身にもよくわかりません。長く生きている故に思慮深く、冷静沈着なところがあります。自身の性質を悲観するようなことをせず、よく笑う明るい少年です。結構調子乗りで、イタズラや娯楽を好みます。
自分を受け入れてくれているスコーラ家に信頼を置いており、マルコの両親であるレヴェナ・スコーラとアラン・ウォードのことは親友のように大切に思っています。マルコのことは、マルコが10にも満たない時から自身が兄として共にあったため、現在でも弟のように可愛がっています。その一方、マルコの成長をレヴェナとアランと共に見守っていたため、ある種親が子を見守るような感情を抱いてもいます。
アレイスタにとってスコーラ家の面々は、たとえ血のつながりがなくとも、久方ぶりに得た家族そのものです。
同じ不老の性質を持つアレイスタとナギですが、2人の価値観は余りにも異なる為、分かり合うことはありません。
アレイスタはいずれ死が訪れた場合それを受け入れますが、ナギは己のありとあらゆる欲求がある限りそれに抗います。
ナギは例えば、誰も知り得ない知識や誰も到達出来ない場所や力を絶対的な物とし、自分はそういう物を得る唯一の存在なのだと信じています。強くなければ価値がなく、無意味で取るに足らない存在。何よりも強い自分はこの世界で最も「充実した存在」。そういった理念があってのナギの言動ですが、純粋に力を得ることに楽しさや快感を覚える、案外子供じみた性格でもあります。
一方アレイスタはいつまでも容姿が変わらない異端さに周囲から拒絶されることはあっても、ナギのように「ならばこちらから関わらない」というような排他的な性格になる事はなく、各国の様々な場所を転々として多くの人と関わりを持ってきました。故に社交的で1歩置いた距離を保つことが得意です。あどけない少年の姿と虚弱に思える薄い色素が手伝ったのかどうか、アレイスタに親切にしてくれる人は多くいました。持ち前の明るさと、何事にも前向きな性格も幸いしていました。
数年の周期で留まっている場所から転々としていましたが、当時10代のレヴェナ・スコーラと出会ってからは一族の末端の元に身を寄せて生活していました。その後10年以上経って、レヴェナがアラン・ウォードと結婚しマルコが生まれてから、その義理の兄として養子に迎えられて現在に至ります。