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創作関連: magicaトレーネの竜灰の塔その他創作

magica

「勘弁してくださいよ、どういうことですかスコーラさん!!」
「………その、俺にとっての最善は尽くしたんですけど…。」
「最善の結果がこれだと言うんですか!?一体の魔物退治の依頼で!!地元民が大事にしてる森林が3割炎上って!!キミ…ほんとキミってば……!!」
「おいおい団長さん、まだマシだって!先月は南の方でオアシスをだだっ広い焼け野原にしてきたんだ、まだ原型残ってるだけ喜んどかねえと!」
「レイヴァン!!キミは僕の神経を逆撫でて何が楽しいんだい!?」
「おっとこわい。……なあマルコ、クジャタさんオレにだけ厳しくないか」
「あんた相当ウザイんだから仕方ないだろ。」
「ちょっと!!?流石にオレも傷付くぜ!?」
「…その、団長さん。ちゃんと修復できるような人材を派遣させてもらうから…」
「はーーー、…そうだね。そうして頂けると本当に助かる。ここら一帯は彼らの財産そのものだからね。」
「俺の対処が粗雑で申し訳ない。先日の異界探索のせいでまともに動けるのが俺とコイツしかいなかったんです。ちゃんと目標は狩ったし、埋め合わせもさせてもらう。知り合いに草木を操れる魔術士がいる。そいつに頼んでなるべく元の形には戻すから、それで勘弁してもらえないか。」
「いえいえ、元はといえば自警団である我々がすべき仕事。感謝もしてますし、言葉通りほど責める気持ちはありませんよ。そう対処して頂けると幸いです。そうですね…次あなた方を呼ぶときは、もう少し広い場所を心がけておきます。」
「はあ。」
「おいおい勘弁してくれよ、オレたちはエルフレアの洞穴の中で魔物と殴りあう魔術士なんだ。エルミナはあんたたちで踏ん張ってもらわないとな。」
「そこを責められると言い返せないなあ、レイヴァン。何はともあれ感謝している。ありがとう。」
「ええ。ところでクジャタさん、機関から派遣された者としてではなく、俺個人で聞きたいことがあるんですが」
「はい、なんでしょう。僕の知りうる限りで答えることができる範囲のものならなんでも。」
「あの魔物、いつから棲んでました?」
「正確な時期は解りかねますが……聞き込みによれば半月ほど前から目撃が相次いでいますね。」
「…あの魔物は俺たちが最近エルフレアでよく見る奴らと似ている。まだ多くの開拓者が未到達の域に現れる魔物と、よく似ているんです。それがエルミナに現れだしたとなると、いい予感はしない。警告しておきます。」
「なるほど。しかしなんだって向こう側の深くにいるような魔物がこんな所に…。」
「…団長さん、これは内密にして欲しいんだけど、」
「…ーーーー」




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