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創作関連:
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「ーーー、という作戦で行く。私達は陽動だ、ようは孤立したg3班に向かう魔物を引き連れて、影響のない場所で殲滅すればいい。リューグナーの雷撃のリーチの長さを使う。あいつとお前が魔物を釣り、私とトロイが囲む。救助はe5が行う、完了するまでは持ちこたえろ、いいな?」
「…はあ、いいです、かまいませんよ。お兄様が言うのなら。」
「ダレン、優先順位は孤立した班の救助活動だ、わかっているな。」
「やだなあわかっていますよ。俺って信用ないんですね。」
「そうは言っていない。とにかく、明日は頼んだぞ。」
「ええ、仰せのままに。」
「いいですねお兄様はお強くて。あなたは人体に魔石を組み込んだ成功例。父上が望み、母上が望んだから、俺はあなたの真似をせざるを得なかった。結果がこれですよ、どう足掻いてもお兄様を上回ることのない、凶暴なだけの劣化品。それが俺だ。でもかまわないんです、だって俺お兄様のことが大好きですから。あなたに憧れて、あなただけを目標として、ここまで追ってきたんですから、お兄様の死に様くらいは俺が決めたっていいですよね?俺はあなたの陰でこれまで生きてきたんですから。」
「ダレンは異常だ、それは私もわかっているさ。だがあいつは昔から他人との関わりを持てない。私だけを追い、自分を見失い、その知りえぬ憎悪を私に向けることで自己を保っている。その憎悪を愛情と取り違えながらな。仕方ないんだ、私たちは親に愛されなかったからか、やはりどこか他とは違っている。私は受け入れることはできても与えることが出来ないし、あいつは反対に何もかもを向けられる愛情として受け入れる。異常故に、禁術にも耐えられたのかもしれないけどな。」