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▽ Merry Christmas!


12月25日、そう、今日は恋人たちのクリスマス―――

『なのになんで補習なんですかぁ!!』

どうも皆様初めまして、みょうじなまえです。
お伝えした通り今日はクリスマスです。
なのに補習とか…

「だってなまえがこの前のテストあんな点とるからでしょ?」

『う、』

おっしゃる通りです…

『そういえば今日は後誰が来るんですか?』

「いやなまえ一人だけど」

『…へ?一人?』

「そ、一人。」

いやいやいやいや、考えろみょうじなまえ。
え、一人…
ってことは…

「俺と補習だぜ」

オレトフタリデホシュウダゼ

俺と二人きりで補習だぜ


先生と二人きりで補習…

あ、二人きりは言ってないですね。

『て、えええええ!?いやいやいやいや』

あぁ、そういえばいい忘れてました。

私今目の前にいる先生、ティキ先生に片思い中です。





―――――――

あれから数分後なんとか落ち着き補習開始しました。

でも、ふふ、ふ、二人きりって…
あぁ今絶対顔赤いよね…
こんなことならもう少し髪の毛きれいにとかしてくるんだった…

ふと前を見ればプリントを見ながら解説をしているティキ先生。
ちなみに英語です。

無駄に顔が近いような…
あと胸元ボタン開けすぎです
目のやり場に困っていると

「なまえ聞いてんのか?」

頭に軽い衝撃がきて直ぐに叩かれたとわかった。
先生に見とれててなにも聞いてなかったです。

そうは言えずすみません、と謝り再開。










「そーいやなまえ好きな人とかいるの?」

『ゲホッゲホッ!!』

休憩中ティキ先生からの行きなりの質問に飲んでいたお茶を詰まらせた。

「大丈夫か?」

笑いながら声をかけてくれる先生。
あぁ恥ずかしい…
でもやっぱりかっこいいな


「で、いるの?」

『えっ、えーと…(どっどうしよう!!)』

頭の中でパニックになっていると

「わりぃわりぃ、なまえだって女の子だもんなそりゃいるわな」

頭をポンポンと叩きながらそう言われた。

『っ!』

私今なら死ねる気がする…


「(やっぱこいつおもしれーな)」

ティキ先生がこんなことを思ってにやりと笑っていたなんて知るよしもありませんでした。






――――――

『終わったぁ!!』

時計を見れば開始から3時間。
長いようで短く感じたな…

「お疲れ様、んじゃあこれで終わりな。冬休みしっかり勉強しとけよ」

そう笑いながら席をたつティキ先生。

『(もう少し一緒に居たかったな…)は、はい…』

心臓がキュっと締め付けられる。

すると私の気持ちがわかったかのようにティキ先生がくるりと振り向いた。

そして私の目の前に立った。
こうしてみるとティキ先生は私よりかなりでかい。
見上げる形で見ていると

「そういや今日はクリスマスだったな、ってことで俺からのクリスマスプレゼントやるよ」

そう言い渡された手のひらサイズの箱。
赤のリボンで可愛くラッピングされていた。

『え、いいんですか!?』

「他のやつらには秘密な」

口の前に人差し指を立てて悪戯に笑う先生にまたもどきっとしました。

「開けてみなよ」

言われた通り開けてみると中には

『トランプ…?』
白と黒のチェッカー柄のトランプが入っていた。

「今からこのトランプでポーカー勝負だ。負けた方は勝った方の言うこと聞くことね」

『え、ちょっまって!!』

抵抗もむなしくポーカー開始




「ロイヤルストレートフラッシュ」


『…2ペアです』

もちろんのこと負けました。

『も、もう一回!』

「何度やっても同じだぜ、んじゃ勝ったから俺の言うこと聞けよ」

『…しょうがないですね』






「今から好きなやつに告れ」

『…へ?』

好きなやつに告れ…?
好きな人…

ティキ先生に…?

『い、今ですか!?(こっ心の準備が!)』

「そ、今。大丈夫自信持ちなよ」

こんな笑顔で言われたらやるしかないじゃん…
もしふられたら…
こんな風にもう話せないのかな…
けど…



私は息をゆっくり吸った


『私、みょうじなまえは…









ティキ先生のことが大好きです。』

ゆっくりといった言葉に反応はない。

あぁ、やっぱり駄目だったのかな…

目に涙が浮かんできた時体を何かに包み込まれた。

それがティキ先生だと気づくのに少し時間がかかった。

『え…?』

なにがなんだかもう訳がわからなかった。

「良くできましたー、けど大好きでいいの?……俺は愛してるがよかったなー、まぁ大好きも可愛かったけど」

『え?』

「愛してるぜなまえ」

そういいギュっとさらに抱き締められた。
今度は私も手を背中に回して抱き締め返した。

すごい嬉しくてさっきとは違う涙が出てきた。

「んじゃ俺もプレゼント貰うか」

『プレゼント…?私何も持ってきて…』


ちゅ、





「ごちそーさん」

そういい唇を舌で舐め悪戯に笑う先生。
キスされたんだとわかったのはその直後。

『っ先生!』

私はさらに抱きついた。










Merry Christmas!
(最高のプレゼントをありがとう)









『そういや先生なんで私が先生に告るってわかったんですか?』
「んー?あぁ、お前のことなんてお見通しだよ(…わかりやすかったもんな)」

『ってことは…(まさか…)』
「大分前から気づいてたよ、可愛かったぜ」

『っ!!』







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愛流ちゃんに頂いた一周年記念おめでとう小説ですw
まさか祝って頂けるとは夢にも思ってなかったので、書いてくれるという話をしてもらえた時は、すごく嬉しかったです!
本当にありがとうございます(`・ω・´)
それに、ティキ先生とか…、あたしの趣味をよく分かってる(´_ゝ`)
かなり萌えました、ありがとう!

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