いつか書きたいネタ。不定期に増えたり


男主がイッキちゃん(♀)に成り代わる(アムネシア)
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注意:女体化、イッキの家族ねつ造







女系家族だったからか女尊男卑を強いられてきた俺は最終的に引き籠りとなった。
だって頼れる父も母という最強の大黒柱に遜り、それを見て育ってしまった俺が父の様になるまいと革命を起こす!!なんて覚悟があるわけもなく、姉と妹という最強姉妹に囲まれて成長するにつれて下僕街道まっしぐらな人生を送ることとなったのだった。

そんな姉妹がハマっていたのは乙女ゲームとかいうやつで、それはそれはもう日々語らない日は無いというくらい語りつくし乙女ゲームと言うだけあって最強姉妹を乙女にさせた恐るべきゲーム。
でもそれでお淑やかになるかと問われると、それはそれこれはこれなのだ。

そんな姉妹が注目しハマりつくしていたキャラに、気付けばなっていた。


***


転んだのかズキズキと痛む頭で目を覚ました。
目の前には可愛らしい女の子。「…だいじょうぶ!?私のせいで…ふぇ、ご、ごめんなさい!」なんて目を潤ませて縋りつく姿にキュンとした。
あの最強姉妹の様な身震いするようなオーラもないし純粋に心配してくれたらしい。
泣きながらも話す内容を要約すると、この可愛らしい女の子が階段から落ちそうになったのを自分が助けて代わりに頭を打ち付けて倒れたらしい。
納得した、だから頭がズキズキと痛んでいるのか。

あまりにも申し訳なさそうに泣くので「大丈夫だから、心配ないよ」と頭を撫でればふにゃりと笑顔を浮かべたのでホッとした…ん?

「え」

「?どうしたの?やっぱりまだ痛む?お医者さんいく?」

「あ、いや、それは大丈夫」

大丈夫大丈夫と笑いながらその自分から出ている声に内心ものすごい焦った。
だってなんだこの声…声変わりもまだのまるで子供のような可愛らしい声。
そしてこの子を撫でた手。紅葉のようなってのは言い過ぎだが子供特有の細い指。
撫でていた手を引っ込めたらその子供の手も引っ込んだ。

どうやら想像以上の事態になっているのかもしれない。

周りを見渡すと知っている、これは自分の家だ。
約二十年は住んでいたマイホーム、忘れるはずがない。
配置も変わっているわけではないからちょっとホッとした。
が、それも数分後には吹き飛んだ。

ちょっと現状というか自分の姿を再確認しようと何でもない風を装って洗面所に避難したら
若返ってた挙句顔の構造から変わってたという…。なにこれドッキリ?

だって鏡で見た姿がどう見ても美少年だ。
ちなみにさっき母親らしき美人なお姉さんに「イッキちゃん」と呼ばれたし、
これは夢だ、こんなことが実際にあるわけない。これは夢。夢。


…夢なんだからちょっとくらい、エンジョイしても、いいよね?




***




よく見たらイッキとそっくりだったことから、まさかなーと思いながらも
調子に乗ってたその日の夜に母親が流れ星を発見。
「イッキちゃん流れ星よ」「わぁ!ねぇねぇ、一緒にお願いごとしよ!」「うん、いいよ」
可愛い妹に付き合ってる様に見せつつ内心で「女にモテますように!!」と全力でお願いした。
その夜かわいいかわいい妹とお風呂に入ることになってドキドキしながら服を脱いだら付いているはずのものがついてなくてパニックになった。

名前はイツキ。美少年のような顔立ちの女の子。元からそうだったのか願いが叶ったのか今はもうわからないけれど女の子にモテモテ。
最初は嬉しくてウハウハだったけど成長するにつれて迫られるようになって別の意味で恐怖するようになる。「積極的なガチの女の子、怖い!」
男は男で告白してくるしで「もういい自分は尼になる!前も独り身だしでも家族は優しいし前より幸せだし!」と人間不信になりかけた大学生活でケントと出会った。

変に下心もなく普通に接してくるしなんとなく居心地いいなとつるむ様になる。
そんな中乙女ゲームの主人公らしき女の子(ヒロイン)と出会って普通にいい子だったから仲良くなって癒されていたらケントの様子がおかしいのでどうしたのかと思いながらもヒロインと話していたら視線を感じるのでそれとなく見てみたらガン見しているケントがいて「ははぁ、なるほどヒロインにホの字か!」と把握した。数少ない貴重な友人、幸せになってもらおうと協力していたらなぜかケントに押し倒されてて「あれ?」「全く、君はどこまで鈍いんだ」「え?」「いい加減私の気持ちに気づいてくれてもいいと思うんだが?」「・・・」確かにフラグは立ってたようだけど…まさかの自分!?

結構出会ってすぐにイッキといると楽しいし居心地がいいと思っていたケント。
女にモテモテでよく迫られて怖がっていたので同性愛者ではないのかとホッとしていたら男にも迫られだしたから陰ながら(物理的も含めて)守っていた。そしたらヒロインと出会って自分に見せるような笑顔で仲良くなっているイッキに焦ってた。そしたら何を勘違いしたかヒロインとケントの仲を取り持つようなことばかりしだして我慢の限界が来た。

ヒロインはケントがイッキを好きなのに気づいていたので「ケントさんがんばって!」と応援してた。


2014/10/13 その他