2018年7月16日Text-Revolutions7(in都立産業貿易センター台東館)にて、現代ファンタジーMAPという有志企画(コンセプトマップ)の主催をしました。これは、そのアフターレポートです
(※長文上等!)


きっかけ


第3回から直参しているText-Revolutions(通称・テキレボ)。同人活動を始めた一発目のイベントで、気が付いた時には第4回で「演劇ふぇあ」という展示企画の主催をしていた。

この展示企画。


企画はもういい……


となるぐらい大変で、第5回第6回はメンバーズのお手伝いだけにしておこう、企画は参加だけにしておこうと、一般サークルに徹していました。

その後も、そうなるはずでした。

でも。

何かを作り上げることが好きな気質は、そう簡単に変わるものじゃない。

舞台屋時代にしみ込んだ悲しいぐらいのスタッフ気質は、他の企画のレポートや様子を見ているだけ、という行為は、ただただはがゆく。

だけど、展示企画で少々凝りている面もあり、じりじりしていて。

葛藤の真ん中で、心の悪魔が囁いた。




マップなら展示ほど大変じゃないって。




それに展示企画で培ったノウハウもあるから、いけるって!




ほら、現代ファンタジー好きじゃん、君。探すの苦労してんじゃん。情報集めるとおもってさぁ。




youやっちゃいなよ!




火をつけやがって……覚えてろよ、この悪魔!
(完全に負けている)

一から何かを作っていく楽しさに抗えるわけもなく、企画を立ち上げました。



運営の承認


第3回の時の頃の企画は、まー、なんというか、今回ほど企画が多くなかったのもあるのでしょうが、結構簡単な説明で企画の許可がでていたのですが。

改めて規約を読んで、ちゃんとした企画書を用意しないとあかんなぁ、とそれなりに時間をかけて企画書を作りました。

理由、目的、サークル参加・一般参加の参加規約、全体の流れ、等々。

一から洗い出して、「トヨタの一枚」に習って、紙1枚で収まるように情報を整理し、WORDで一枚にまとめ、そこからHP用に整えてUP。

企画書を作っている段階で、「マップって、テキレボ終わると残部は捨てることになるんだよなぁ」と思っていて、「だったらカタログとマップを切り離せばいいんじゃね?」という考えに至り、まあ、あの形になったわけです。



ヒビキは自ら苦労をしょい込むタイプです(汗)




スケジュール管理


前回、企画のWEBカタログがほぼほぼ文字情報のみで、これ、わかりづらかったよなぁ、と募集前に、全面的に表示形式をテコ入れしました。

ええ。HTML&CSSの基本、という本を片っ端から読んで試しましたよ!

でも、HPからPDFをダウンロードする処理等は組み込めなくて(サイト側の制限)、だったらせめて、書影とあらすじと各種リンクは繋げようと、コードをゴリゴリ書きました。



うわぁ、きったねぇコード(笑)



ま、ソースコードを見る人はほとんどいないから表示画面が見やすければいい、と妥協して企画WEBカタログの金型を作り、カタログ用の金型も作り、さあ、申し込みサイトをオープン。

申し込み方法は、なるべく多くの人に参加して欲しかったので、言われたものを入力するだけでいいユーザーインターフェースが優しいメールボックスタイプを採用。

正直、書影は送ってもらった方が良いよなぁ、と思っていたのですが、まあ、公式WEBカタログ登録率90%越えのテキレボならいけるだろうと、あえて触れず。(この辺は、「演劇ふぇあ」で経験しているので確信はあった)

あとは、申し込み情報を受け、カタログ用原稿を作成し、フィードバックして修正・訂正がないかをメールでやり取りに徹していました。(フィードバックを徹底したのは、誤字脱字情報の間違いを極限まで減らしたかったためです)

申し込み開始直後は、まだまだ締め切りまで余裕があって、割とのんびりやってられました。


が。


問題は、5月の文フリ東京以降です。

サークル単体として、今年の目標を「露出を増やす」に掲げていた為、


文フリ金沢(委託)

BOOTHフェスティバル

静岡文学マルシェ


のコンボに苦しめられることに……。

文フリ東京以降、企画参加サークルさんへのデータ作成・連絡・校正修正後WEB版にUP、イベントごとのお品書き、静マルポスター・ポスカ作成、梱包・発送・荷ほどきの延々ループにテキレボアンソロマラソン、書影作成、300字ssタイトル決め、テキレボカタログ代行対応……の合間に姉に駆り出されて一日丸つぶれ。

もう、マジで一週間ごとに




各〆切りがやってくる




やらなきゃいけない残件が全て優先度Aで、うおぉぉぉぉ!!と叫んでいたら、その都度その都度、絵描きがボソッと、

「まだやることあるの???」


特に、静岡文学マルシェ前後が

地獄

でした。

(テキレボのWEBカタログの代行締切、代行合わせの企画カタログ作成・ネプリ配信・お買い物リスト作成が完全にブッキング)

代行申し込みが始まれば、企画と自分の宣伝を延々に続け、合間に企画のポスターを作って、当日配布用のカタログを最終微調整して印刷所に入稿、絵描きが「海外に行くんだーっ!」と騒いでいるので、運転免許更新と共にパスポートも切り替え更新(都庁で一日丸つぶれ)し、はーっと息をついたところで実家へ強制帰省(父の日対応)。



まだ300字ss影も形もねーんだけどっ(涙)



自宅に戻ると仕上がった当日用のカタログが届き(製本前)、300字ssを突貫工事で仕上げて印刷所へぶん投げ、カタログを製本(裁断・ホチキス止め・化粧断ち)に買い物リストMAPをレーザーで刷って挟み込み、代行分を用意し、ブースレイアウトを試し、都産貿へ宅配搬入するための梱包(3箱)して、もってけヤマト!と呼びつけて発送。

ここまでくれば、後は当日ブースに飾るポスター、POP作成、うちわ、見本誌と



「カラス」作成(※自分の方のコピー本)


なんで、こんな大物が残ってんだよ……(涙)。


それでも、本番二日前に全部おわり、前日はお買い物リストを作るだけで、早々に就寝。




眠れねぇ(←興奮し過ぎ)



当日



サークル入場開始と同時に会場入りし、絵描きをこき使ってブース設営。が、さすが2ブース。やってもやっても終わらねぇ。

それでも、どうにかこうにか一般開場までに設営が終わり(代行受付も300字も全部すっとばした)、出来上がったのが、これ。



やっぱ吊り物合った方が良かったかなぁ、と思いつつも、イメージしていた書店フェアっぽくできたので良しとする(笑)。

で、しばしブースでグッタリしていると、参加サークルさんが挨拶と共にMAPを持って行って下さったりして、ああ、やっとここまできたなぁ、とホッと胸を撫でおろしました。

実際、どんな感じだったかと言うと、ふら〜とMAPを持っていく人もあれば、多くはなかったんですが足を止めて本を手に取ってみる人もありと、まあ、こんなもんかな、という感じでした。

ちなみに、チラシ置き場に置いてあったMAPは思った以上に手に取ってもらえたようで、途中で追加したほどでした。


総括


正直、考えていた以上の参加申し込み数とTwitterでツイートを流す度にリツートとファボの通知の嵐に、「うっわ、やべぇ」と思いました(笑)。でも同じぐらい、興味を持ってもらえたという手ごたえを感じました。それは、pixivの閲覧数が物語っています。(500前後の反応があるのは初めてです)

また、現代ファンタジーというからには、ローファンタジーエリアが中心かと思っていたら、なんのなんの、そこかしこのジャンルに潜んでいるじゃないですか。そりゃあ、みつからないはずだよっ!とMAPを作りながら思いもしました。

やっぱり、どうしてもハイファンタジーと現代に埋もれてしまう現代ファンタジー。これからもくんくん嗅ぎながら、勝手に宣伝したりと盛り上げたいなぁ、と思っています。
(割と活発にTL流したりと当日まで盛り上げたつもりですが、どうだったでしょうか? 頒布数は伸びたのかなぁ?と思っているのですが)

反省すべき点は、MAPに全て載せられなかった点、でしょう。
「現代ファンタジーって何?」という人もいれば、「これ、違うよなぁ」って思う人もいて、積極的に主催から狩りに行ったつもりですが、どうしてもこぼれてしまったものもあって。
次にやる機会があれば、もっと積極的に狩りに行こうと思います(笑)。


現代ファンタジーはいねぇがぁ


現代ファンタジーはいねぇがぁ


とって食うぞぉ!


最後にカタログに掲載された作品を並べた写真を。




圧巻ですね!



(ここからは企画主催としての所感)
コンセプトマップに限らず、企画はあくまでも一個人が時間を裂き、お金をかけて運営しています。なので、その企画の性質や主催の裁量もあり、企画の数だけやり方(スタイル)があります。今回に限っては、ヤギの魔法(横長マジック)にかかったからか、MAPも冊子タイプ(コピー本)が多く目につきましたが、これまではA4フライヤーやフライヤーを二つ折りにしたタイプが主流でした。

今回の企画を見て、「ここまでしないといけないのか」と躊躇う方もいるかもしれません。でも、そんなことはないんです。確かに、企画は、やればやるほど、凝れば凝るほど際限がありませんが、貴方のできる範囲で、貴方がやりたいことをすればいいんです。また、周りにあーだこーだとスタイルに難癖付けられて神経をすり減らす必要もありません。あくまでも無償行為なのですから、貴方のスタイルに合う人たちを大切にすればいいんです。主催が企画を楽しめなくなるのは、本末転倒です。

ですので、

乗っかりたいなら、どうぞ乗っかって下さい。
で、一緒に楽しみましょう!

ぐらいの気持ちで、楽しみながら企画をにょきにょき生やして下さい。


フルパワーでやったお前が言うな、って?

しょうがないじゃないですか。

だって、ヒビキは悲しいぐらいの



スタッフ気質なんですから(涙)









「現代ファンタジーMAP」企画主催


ヒビキケイ(シュガーリィ珈琲)
mail : theaterfair@gmail.com
Twitter : @theaterfair




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