柳誕 | ナノ
case.xxx あとがき

case.0 長丁場になりそうなので、こっそりと先にあとがきを置いておきます。書き上げたものから順に足していきます。


case.1 夜行虫の花束
初っ端から雰囲気話しを盛り込みました。こういうお話は個人的にとても書きたかったので、書いていて楽しかったです。日常から非日常へ足を踏み出すのって、夢心地で気持ち良いんだろうけど、地に足がついていなくて不安になりそうです。あまり私が話すと話しを読んだ方の解釈の仕方が変わってしまいそうなのでこの辺で。
♪BGM:月光/鬼束ちひろ

case2. 鳴り止まない
ずっと書きたかった殺し屋柳と年下の女の子の話し。イメージは映画のレオンです。
本当は最終的に幸村も柳も天国行きの予定でしたが、余りにも可哀想で救えなかったので隠遁生活に落ち着きました。一話目の夜光虫〜では、柳はカレーを作っている家庭的な雰囲気を出したのですが、こちらでは逆にケロップ(正式にはケロッグ)コーンクリスピーが好きという設定にしてジャンキーさを出してみました。フルーチェとどちらにしようか悩んだのは秘密です。お話内ではあまり触れませんでしたが、殺し屋柳の趣味は時計収集です。
♪BGM:ガレキの楽園/新居昭乃

case3. 銀河の果てにて
この企画の中で一番の雰囲気話しだと思っています。所々が曖昧で分からないままなのは、どうして柳があの職業に就いたかとか話し始めちゃうと妙にリアルな感じになってしまいそうだったので、あえてぼかしたままにしました。ヒロインが結構男前な気がします。あと、菓子を精製する器具は、フラスコが横向きに付いたオルゴールみたいなものを想像しています。
♪BGM:ランデヴー/YUKI

case4.単調な心音
このお話しはヒロインも特殊な職業に就いているものにしてみました。世話の掛かるピアニストとしっかりしてる調律師ってなかなかに萌える組み合わせだと思います。不器用で口下手な女の子とおかん系男子。そういえば柳は赤也に対していつもおかんみたいに世話を焼いてる気がします。因に弦が切れた時に弾いていた曲はベートーベンのピアノソナタ8番「悲愴」の第一楽章。
♪BGM:ドラマチックレコード/安藤裕子

case5.饒舌禍
ツンデレというか、愛情表現が屈折している柳が書きたくて書いたらこうなりました。屈折しすぎて90度越えしてます。三角定規もびっくりです。
♪BGM:入水願い/東京事変



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