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カオス学園 〜春雨vs特攻隊篇〜


第十四話 『衝突!






{おい、早くしろ!!
これ以上は、頭も待たねぇぞコラァ!!(怒)}


受話器から、一般人の声とは思えないほど、荒い声が聞こえてくる


「す、すいません、先輩!!何しろ、ビルがいっぱい建ってるんで、どれなのか…」


先輩{ああ?!!
てめぇ、ふざけてやがんのか!?
学校の近くのデカいビルだっつっただろうがッ!!}


近くにいる人にでも聞こえるような大きさの怒鳴り声が響く


下っぱ「すっ、すいませんっ!!!ι」

公衆電話の受話器を持ったまま、ヘコヘコする


先輩{てめぇなぁッ!!!!
それでも、はるさ…}


{貸しなさい。}


先輩{Σなっ、頭っ…ι}


説教しようとした途中、しっかりとした声がかけられる


先輩{……頭が代わるそうだ。}


下っぱ「Σっ!!???ι」


そう言われ、ピシッと背筋をのばし、受話器をあてる


頭{――あぁ、もしもし。
私だが…。}


下っぱ「かっ頭‥!!ι
すみませんっ、これから、コレを持って行くんで…!!!ι」


焦りながら、鞄を握りしめる


頭{早くしなさいよ‥?
こっちは、サツ[警察]に見付からないよう、隠れてお前が帰るのを待ってるんですから。}


下っぱ「昼までには、そこに戻ります!!!ι」


声色で、頭が、どんな心境か分かるのか、冷や汗を、どっとかきながら、鞄を、さっきよりも強く握りしめる


頭{…待ってますよ‥。}


プチ…

ツー、ツー、ツー…


短く言われ、そのまま切られる




下っぱ「クソッ…!ι
やべぇ!!ι早く、コイツを渡して帰らねぇとっ…!!ι」


ぎぃ…

公衆電話から出て、学校の近くのビルを目指す―――…‥

















新八「ツーナー!!
学校、行くよー!!」


綱吉の家の中の玄関で、大きい声で言う


綱吉「家の中で、そんなに叫ばなくても聞こえてるよ…ι」

制服のボタンをしながら、リビングの所から顔を出して新八を見る


新八「ツナが早くここまで来るまで何回でも大きい声で言ってあげる♪」

にっこり


綱吉「もうっ!ι
分かったから!!
急げば良いんでしょ?」


新八「うん♪」


綱吉「………ιιι」












がちゃ…


綱吉「いってきまーす。」


その約10分後、なんとか準備して家を出る



新八「ねぇ、ツナ。」


綱吉「なに?」


新八「昨日、自己紹介したばっかで、聞くのもなんなんだけど、……馴れそう?」


気まずそうに聞いてくる


綱吉「それ、家を出てからすぐ聞かないでよ…ι
行きたくなくなっちゃうじゃん…ι」

ため息をつきながら返す


新八「ごっごめん…ι

(テンション下がるようなこと聞いちゃった…ι)」

心の中で呟く



綱吉「…でも、俺、骸と同じクラスだから、嫌では…////」

ボソッと言う


新八「え?
何か言った??」


綱吉「Σなっ、なんでもない!!
なんでもないよ、新ちゃん!ι//」

笑って誤魔化しながら、新八の前に来て、後ろ向きで歩きだす

綱吉「あはは!ι
そっ、そうだ!!ι
母さんが言ってたんだけど、商店街に美味しいアイスがあるんだって!
帰り、行ってみない?」


新八「へぇー。美味しいアイスかぁ!
いいじゃん!行こうよ♪」


綱吉「それじゃ、決ま…」


どんっ!!


綱吉「Σりぃ!??」


「Σうあっ!!」


曲がり角のある所で、誰かにぶつかり、お互い尻餅をつく


綱吉「ぃっ、たたた…ι」


新八「Σだ、大丈夫ですか!?ι」

被害にあった人に駆け寄る


「チッ…!ι
ちゃんと前見て歩きやがれ!!」

綱吉を見て、怒鳴る


綱吉「Σごっ、ごめんなさい!!ι」


「クソッ!

…Σなっ!!ι」


落ちた鞄を拾おうとして、驚く


新八「あれ…?
ツナと、同じ鞄…」


「てめぇっ!!ι
てめぇのは、どっちだ!!ι」


綱吉「Σひぃぃっ!!ι」


「早く答えろ!!」


綱吉「お、俺のは…ι」


ビビりながらも、まったく同じ鞄を見て、ゆっくりと答える


綱吉「これです!!ι」


そう言って、自分の近くの鞄を持ち上げる


「今度から気を付けやがれっ!!!」


残った鞄を持ち上げると、そう大声で言って走り去る



新八「…行っちゃった。」


綱吉「うう!ι
こんなに怒るなんて…ι」


新八「ツナ、今度から、後ろ向きで歩かないよう注意すれば良いだけだよ。
だから、元気だして!」


綱吉「新ちゃんんんん…(泣)」

涙を流しながら、新八に抱き着く


新八「………ι
(すぐ抱き着くクセもなおしてほしいな〜ι)」

















ビルの前…



「学校の近くのビル…。
よし、ここだな…。

この鞄に入ってるのを渡せば……」


ジー…

鞄のチャックを少しだけ開ける



「Σなっ、なんだコレ!!!」























学校の教室



綱吉「はぁ、はぁ、はぁ…ι」


新八「…ι
なんか、お疲れ、ツナ…ι(笑)」

息を乱している綱吉の背中をさする


綱吉「ほんと恐いよ、あの人…ι」

思い出しながら言う


新八「えっと、雲雀さん‥だっけ?」


綱吉「うん!ι
初対面の時から、なんか恐いんだよね…ι
トンファーで上を向かされて、顔近づけてくるし…ι」


新八「Σそれは危ないよ!
噛みつかれるよっ!!ι」


綱吉「やっぱり、噛もうとしてたんだ!!ι
今度からは、もっと、雲雀さんのこと気を付けよう…ι」


新八「その方が良いよ。」


本人が聞いたら、ショックを受けそうな会話をする


綱吉「そういえば、俺、昨日、時間割りして寝たっけ?」


ジー…

そう言いながら、鞄を開ける



新八「そんなことよりさ、クラスの人、来るの遅いんだね?
僕たちしか居ないじゃん。」


教室を見ていると…


綱吉「Σなっ、なにこれ!!!ι」


綱吉の焦った声が、2人だけの静かな教室に響く


新八「どうしたの?」

綱吉の鞄を見る


綱吉「コレッ、コレ…ι」


大量に入っている、小さなビニールに入った粉を指さす


新八「…………」


綱吉「新ちゃん…ι」

何も言わない新八を不安な目で見つめる



新八「ツナ、風邪引いてるからって、そんなに飲んだらヤバいんじゃ…」


綱吉「Σ風邪なんか引いてないって!!ι」










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