銀魂BOOKA | ナノ
-SAMURAI-執事



新八「ぅぅ、ひっく…、ぅっ、父上ぇぇ…、死なないでよっ…、ぅぅ…」



ガラ…

部屋の襖が開く




新八「ぅぅ、ぅっ…ひっく…、…ぅ…」

気付いてないのか、泣き続ける



「涙を拭いてください。
新八さま。」

ハンカチを差し出し、肩に手をやる



新八「え…?
だ、れ……??」



「今日から、新八さまの執事になる、坂田銀時です。」



新八「……」



銀時「よろしく。」



新八「Σえッ!!!!????ι





ーーーーーーー





新八「…っ、執事って、どういう…」

銀時が渡したハンカチで涙を拭きながら訪ねる


銀時「実は、新八さまのお義父様には、昔、助けられまして…」


新八「Σえ、助けられた!?」


銀時「はい。」



回想…



ザーー……

降りしきる雨




「…もう、梅雨か……。
早ぇなぁ…。」



天人A「おい、見ろよ。
こんな雨の中、座り込んでる人間がいるぜ〜?」


天人B「うっわ!
ホントだよ。
汚ぇなぁ〜。(笑)」


天人C「おいおい、僕ぅ〜?
雨ん中、座り込んでたら、風邪引いちゃうよ〜?

あ。
人間って、バカが多いから風邪なんか引かねぇか〜(笑)」


天人A「ぶわっはっはっはっ!!
それ、言えてるぜ〜(笑)」


天人B「家まで連れてってやろうか?
まあ、帰るとこなんかないから、ココに居るんだろーけどな(笑)」

バカにしながら、声をかける天人たち



「………せぇよ……」



天人A、B、C
あ?



「うるせぇっつってんだよ。
こんなジメジメしてんのに、はしゃぎやがって。
カエルさんですか〜?」



天人A「こいつ…!!」

天人B「あんまり、人間が天人様にたてついてんじゃねぇぞッ!」

天人C「ちょうど良い。
帰るとこもねぇんなら、ここで安らかにさせてやるよ!!」

人間に言われた言葉に腹を立て、それぞれ武器を構える



「悪いけど、こんな雨の中、チャンバラなんかしたくねぇ主義なんだわ。」



ピキッ…

天人A「チャンバラだとぉ?(怒)」

天人B「チャンバラかどうか、身体で思い知りやがれっ!!(怒)」

天人C「人間風情がっ!!(怒)」


3人同時に襲いかかる



「…チッ……」


ズバァァァッ!!


天人A、B、C
Σぐああああああっ!!!!

すごい威圧と一撃を喰らい、同時に倒れる



「天人様が、どんなに偉いか知らねぇけどな…。
俺たちの世界にまで来て、偉そうにすんじゃねぇよ。
するんなら、全裸でカエルの合唱を歌ってからしろっつーんだよ。」

木刀をしまい、どこかに行こうとする



天人A「なんだ…!?ι
この人間の強さは…っ!!」

天人B「Σまさかっ!!
この白い服に赤目、そして、銀髪の天パ…っ!!
こいつが、かつて、天人達を斬り倒したという…」

天人C「Σし、白夜叉…っ!?ι」



「あ〜。腹減ったな…。」



パチパチパチ…

どしゃ降りの雨の音に混じり、拍手が耳に留まる




「あん?」



「この廃刀令のご時世に、木刀かかげてるなんてね。
しかも、かなり強いとお見受けした。」


「どうも。
で、おっさん、誰?」


「君と同じ、侍の魂を持つものだよ。」


「………」


「君、行くところがないのかい?」


「聞いてどうするわけ?」


「どうするって…ι
行くところがないのなら、うちに…」


ばた…

おじさんが話している途中で倒れる



「Σ君っ!!ι
大丈夫か!?ι」



「腹、減った……」


「ははははは(笑)
じゃあ、うちに来なさい。
ところで、君の名前は…」



「…坂田…銀時……」

そう名前を呟くと、目を閉じる



「銀時くんか…。
気絶するほど、食べてないなんて、あの3人と同じだな。(苦笑)」

苦笑いを浮かべながら、青年をおんぶする





ーーーーーーー





銀時「…と、言うことがありまして…。
腹が減って死にそうな俺を、助けてくれたんです。」


新八「そんなことがあったなんて…。
初めて知りました…。」


銀時「そのあと、お義父様との、ある約束で執事になったんです。」


新八「ある約束…?」


銀時「それは…‥」



ガラッ!!


妙「Σ大変よ、新ちゃん!
うちの家、知らない人が居るわっ!!」

襖を思いっきり開け、新八に告げる


新八「Σ姉上っ!!」

銀時「お義姉様…!」


妙「いや、『お義姉様』じゃないですよ。

とにかく、新ちゃん!
早くコッチに来てっ!!」

ぐいっ!!

新八の腕を引く



新八「Σ姉上っ…!ι」

パタパタパタッ!!

お妙と共に、部屋を出ていく



銀時「新八さまっ!!」

2人を追いかける





ーーーーーーー





妙「見ててね?新ちゃん…。」


新八「は、はい…!ι」


ガラッ…

リビングの部屋の前で立ち止まり、2人して息をのみながら、部屋の襖を開ける




新八「Σなっ!
こ、これはっ…!!ι」



「何処に行っていたのですか、お義姉様。」


「朝御飯も食べんと、行くんじゃきに、心配したぜよ〜。」


「用意は出来た。
早く食べろ。」


髪の長い綺麗な男の人と、サングラスをかけたプレイボーイっぽい人と、片眼を眼帯で隠した、危ない系の人が、テーブルに豪華な食事を用意しながら、襖を開けた妙に向かって言う



新八「あ、姉上、これは一体…ι」

お妙の方を大量の汗をかきながら見る


妙「新ちゃん。
やっぱり、ここは警察さんを呼んだ方が良いのかしら…?ι」


新八「……ι」



銀時「お。
もう用意できたのか。

さぁ、新八さま、お義姉様。
朝ご飯、召し上がってください。」

中の様子を見て、新八と妙の背後から声をかける


新八「Σえっ!ι
召し上がれって言われても…ι」


銀時「どうぞ、遠慮せずに♪」

新八の背を軽く押しながら部屋に促す


新八「…で、でも…ι」



妙「冗談じゃありませんっ!!

いきなり大声をあげる


新八「Σ姉上…?ι」


銀時「どうかしましたか、お義姉様。」

「どうなさいました?」

「どうしたがか、お義姉様。」

「……?」


妙「さっきから、黙って聞いてれば勝手な事を…!」

肩を震わせ、俯きながら言う


新八「…姉上……」


妙「良いですか?
私は、私は…」


銀時「………」

3人『………』


妙「お義姉様じゃありませんっ!!!!!


新八「………そこですか、姉上ーっ!!ι」


銀時「これは申し訳ありません。
あのヅラと獣とバカが。
後で半殺しにしときます。」


ヅラ「銀時っ!
お前も言っていただろ!」

バカ「ズルいぜよ!」

獣「銀時っ!!
俺がいつ言った!あ゙ァ?!」

先程までの丁寧さは無くなり、攻撃的になる


新八「雰囲気が変わりすぎてるよ…ι
実はコレが素だったり…?ι」


妙「さ、新ちゃん。
食べましょう♪」


新八「あ、食べるんですね、姉上…ι」



銀時「さぁ、新八さまも、どうぞ中へ。」

新八の手を優しく引き、中に連れていく


新八「Σ…は、はい//」


銀時「クス…」


3人『(銀時ぃ〜〜!!(怒))』

銀時を睨みまくる








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