銀魂BOOKA | ナノ
奪還すべし! -前編-



少年「はぁっ…、はぁっ、はぁっ…」

何かから逃げるように、息を荒げて走る



天人「待て、このクソガキっ!!」

"何か"とは、天人のようだ…



少年「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」


ぐいっ!!

腕を掴み上げられる



少年「うあっ!!」


天人「やっと捕まえたぞ…!
す走っこいガキが!!」


少年「はなせっ!
はなしやがれっ!!」


天人「さあ、俺たちと一緒に来てもらうぞ。」


少年「はなせっ!!
はなせよっ!!」


天人「うるせぇガキだな。
喋れねぇように、気絶でもさせとくか。」


少年「Σなっ、何すんだよ…!ι」


天人「へへへへ…」


少年「やめ…
やめろォォォォッ!!!」




「警察さんっ!
こっちです!!
こっちで、何か男の子が…!!」



天人「Σなっ!ι
け、警察だとっ!?ι」

天人「ヤベーぞ!真選組かもしれねぇっ!」

天人「チッ…ι
クソっ!!ι」

ばっ!!!

男の子を振り落とす



少年「いてっ!!!ι」


天人「覚えてろよ、クソガキっ!!」

ダダダダダッ!!

威勢を吐いて、逃げるように走り去る




少年「………」



タッタッタッタ!!

少年のところへ、誰か駆け寄ってくる



「だ、大丈夫!?ι」



少年「………」


「良かった…ι
何もされてないみたいで…ι」


少年「…警察は…?」


「警察?
ああ!あれ、嘘なんだ。」


少年「ぇ…?」


「ほら。
僕、ケンカとか出来るような感じじゃないでしょ?
だから、これぐらいしか出来なかったけど…。
でも良かった!君が無事で。」


少年「………」


「君、強そうだよね!
目もつり目で鋭い感じ。
いいな〜。
僕も、君みたいになりたいよ。」


少年「お前…」


「僕は、志村新八って言うんだ!
君は、何て言うの?」


少年「俺は…
龍真…。」


新八「りゅうま…?」


少年「如月龍真。」


新八「きさらぎ りゅうま?
カッコいい名前だね!」


龍真「………//」

フイ…

キラキラした眼差しに照れたのか、よそを向く



新八「龍真くん?」


龍真「……。
…新八…」


新八「ん?」


龍真「俺の…」



新ちゃーん!!



新八「あ。
姉上だっ!!ι
ヤバッ!僕のこと、探してる!!ι」


龍真「……姉上?」


新八「うん。怒らせると恐いんだ…ι
だから、ごめん!ι
龍真くん!ι
僕、もう行くね!!」


龍真「え…」


新八「じゃあね!
龍真くんっ!!」


龍真「新八っ!!
今度また、いつか会えるよなっ!?」


新八「うん!
きっとまた、いつか会えるよ!」


龍真「じゃあ約束だっ!
今度、いつか会った時は、俺は新八を絶対はなさないからなっ!!」


新八「ばいばーい!!」

龍真の言葉は聞こえたのか分からないが、笑顔で返事をし、手をふりながら消える



龍真「新八…。」







――………








執事「龍真さま…。
龍真さま。」



龍真「う…ん…、ん゙…

Σっ!!
はぁ、はぁ……夢…?」

高貴な椅子に座ったまま、眠りから覚める


執事「どうかなされましたか?」


龍真「いや…。
(また、この夢か…。)」


執事「そうですか。」


龍真「で。
どうかしたのか?」


執事「はい。
龍真さまが探しておられた方が見つかりました…。」


龍真「Σっ!!
ほんとかっ!?」


執事「あそこの万事屋という所で働いています。」


龍真「そうか。
(やっと…会えるんだな。)」


執事「どういたしますか?」


龍真「そこに行く。」


執事「かしこまりました。」



龍真「新八…。
今から、会いに行くぞ…。」








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