銀魂BOOKA | ナノ
かける2。土方ver.


10時を過ぎた夜…



土方「ったく…。
今日も総悟のヤロー、巡回サボりやがって…。
いつか、絶対、切腹させてやるっ…!!!(怒)」

沖田の愚痴を呟きながら布団に寝転ぶ


土方「………これ…酒か…?」

沖田の部屋に置いてあった、瓶を手に持ち、眺める


土方「あいつ、普段から酒なんか飲んでんのか?

サボりマンのくせに酒なんか飲みやがって…!!!」

キュポンッ!!!!

酒かどうか確認するように、瓶の栓を抜く



土方「…何も匂わねぇな。
酒じゃねぇのか…?」

アルコールの強い匂いがしないのに疑問に思いながら、瓶を口に持っていく


土方「まあ、飲んでみりゃあ、分かるか。」

瓶に口付け飲もうとしたら……


ガラガラガラ…



土方「??」

突然、部屋の襖が開く


沖田「ちょっと土方さん、良いですかィ?」


土方「…なんだよ。」

尋ねて来た沖田に気付かれないよう、すかさず瓶を枕の下に隠す


沖田「別に大したことないんですがねェ、」


土方「じゃあ消えろ。」


沖田「瓶、見ませんでしたかィ?」


土方「瓶…?」


沖田「俺の部屋に置いてあったんですが、仕事から帰ってきたら、無くなっててねィ。」


土方「仕事じゃねぇだろ!サボりだろーがっ!!」


沖田「そいつァ、失礼ですぜェ、土方さん。
俺にとって、仕事は昼寝でもあるんでさァ。」


土方「仁王立ちで良く言いやがったな(怒)
剣を抜け。切腹させてやる。」


沖田「冗談は良いから、見ませんでしたかィ?」


土方「ほ〜。冗談と取りやがったか‥(怒)

つーか、知らねぇぞ。
瓶なんか。」


沖田「ホントですかィ?」


土方「あ、あぁ…ι」


沖田「おかしいですねィ。
土方さん以外、入ったヤツ見てないって、隊士の奴らが言ってたのに。」


土方「知らねぇっつってんだろっ!!ι」


沖田「まあ、良いでさァ。
土方さん。
もし、変な瓶を見つけても飲まない方が良いですぜェ?」


土方「なんでだよ。」


沖田「毒…ですから♪」


土方「Σマジでっ!!?ι」


沖田「んじゃ、見つけたら俺んとこまで、持って来てくだせェ。
ちゃんと、捨てるんで。」


土方「見つけたらな…ι」


沖田「そんじゃ、お休みなせェ。」


土方「Σお前、昼寝しまくったのに、まだ寝れんのかよっ?!!ι」


ガラ…

パタンっ!!

土方のツッコミを無視して出て行く



土方「危ねぇ…ι
飲むところだったぜ…ι」

毒だと聞かされ、ホッと安心する





沖田「せいぜい、毒に気をつけてくださいねィ、土方さん♪」

廊下をニヤリとした腹黒い表情をして歩く











そして、次の日の朝



土方「ふわぁ〜あ。」

町の見回り中に、あくびが出る


近藤「なんだ、トシ。
アクビなんかしやがって。
寝不足か?」


土方「悪ぃ、近藤さん。」


近藤「別に怒ってるわけじゃねぇが、眠いのなら、今日はもう巡回せずに寝ても良いぞ?
俺が1人でしてやるから。」


土方「大丈夫ですよ。」

瓶の中身が、本当に毒なのか気になって眠れなかっただけだから


近藤「そうか?なら、いいが。
トシは働きすぎだからな〜。(笑)
あんま、遠慮せんと、寝たい時は寝て良いからな!
じゃねぇと、いざってとき危ないから。」


土方「ほんと、大したことねぇから、近藤さん‥ι」



あら?
そこの黒服着た2人組は、ゴリさんとヘタレさんかしら?♪」

「姉上…ι
近藤さんと、土方さんです…ι」

そんなとき、土方と近藤に声がかけられる



近藤「Σんっ?!!
この美しいボイスはっ!
お、お妙さぁぁぁ……」


ドゴッ!!!

満面の笑みで駆け寄って行くが、顔を思いっ切り、ぶん殴られる



近藤「Σがはっ!!!ι」


妙「やだ、近藤さん。
急に来るからビックリしちゃいましたよ(笑)」


新八「姉上…ι
手加減してあげてください…ι」

姉に注意という名のツッコミを入れてやる



土方「し、新八…」


新八「あ、土方さん。
おはようございます♪」

土方に名前を呼ばれ、笑顔でお辞儀をし、挨拶する


土方「あ、あぁ…//
(朝っぱらから新八と会えるなんてな‥vV)」

心の中で感激の嵐


新八「今日も朝早くから巡回ですか?」


土方「あぁ…///」


新八「大変ですね♪」

土方の目を見て微笑む


土方「あぁ…////(鼻血)」

ダラダラダラ…


新八「Σって、ちょっと!!?ι
土方さんっ!!鼻から血がっ!!ι
大丈夫ですか!!?ι」

ハンカチを出して拭いてやる


土方「あ、あぁ…//ι」


新八「土方さん…?ι」


妙「ちょっと、土方さん。
さっきから、『あぁ。』しか言ってないけど、どうしたんです?
もしかして、キャラ変えたんですか?」

近藤「えっ?!!!ι
そうなのか、トシ!!!ι」


土方「ばっ!!ι
んなわけねぇだろ…!ι」


近藤「そうか?
それなら良いんだがな。」

妙「そう?
私ったら、てっきり土方さんがキャラ変えて、また多くのファンを取りに行こうとしたのかと思ったわ。」

新八「『あぁ。』しか言わないキャラになって、なんかメリットでもあるの?!ι」

姉の思考にツッコミを入れる



近藤「それより、お妙さんと新八くんは、朝から、どこかに行くんですか?」


妙「いいえ。ちょっと、朝の空気を吸おうと思って散歩をしてるんです。
ね、新ちゃん♪」

新八「はい。」


近藤「そうですかっ!!
朝の空気は新鮮ですもんねっ!!?
じゃ、俺もご一緒させて…」


妙「ご遠慮します♪」


近藤「え…ιι」


妙「丁重にお断りだわ。うふふ♪」


近藤「…………」

ものすごく暗い表情をして落ち込む


新八「姉上っ!ι
誘ってあげましょうよ!ι
いくらなんでも、可哀想すぎます…ιι」


妙「甘やかしたらダメよ、新ちゃん。
この人たちは、仕事中なんだから。」


新八「うわ…ι
それ言われると、何も言えない…ι」


近藤「いいよ、いいよ、新八くん。
お妙さんも恥ずかしいみたいだからさっ☆」


新八「近藤さんっ!!
どこが恥ずかしがってるの!?姉上のどこがっ!?」


妙「やだわ、近藤さん。
殺しますよ?♪」


新八「恥ずかしがってるどころか、人を殺そうとしてるんですけど…ι」



土方「なあ、新八…//」


新八「Σあっ、土方さん!!ι
(濃いキャラ2人のせいで、存在忘れてた…ι)」


土方「お前、今日はアイツのとこに行かねぇのか‥?」


新八「アイツ?
ああ、銀さんのところですか?
今日は、仕事を休んだんですよ。」


土方「休んだ?」


妙「ええ。私が休ませたんですよ♪
今日は、仕事も何もないみたいなんで。」


土方「ふーん…。」


妙「それに、今日は、こどもの日でしょ?
だから、そんな日に仕事だなんて、馬鹿馬鹿しくて♪」


近藤「あっ!!
そういやぁ、今日は、こどもの日だなぁっ!!
あれ?
トシって、今日、誕生日じゃなかったか?」


土方「あ…。」

近藤の言葉によって、誕生日を思い出す


妙「やだっ!//
そうだったの!?
じゃあ、お祝いしなきゃ♪
何が良いかしら〜?
あ。そういえば、私、卵焼き持って来てるんで、これ、プレゼントです♪」

卵焼きを土方に渡す


新八「絶対、わざと持ってましたよね…ι」


近藤「トシっ!!!!
抜け駆けしおって!!!
俺だって、お妙さんから貰いたいのにっ!!!!」


土方「じゃあ、あげます。」

即答


近藤「え、マジで!?
やっぱり、トシって、良いヤツだなぁ〜♪」

すごい喜んで受け取る


新八「これ、絶対、最終的に卵焼きは近藤さんに渡されるように仕組まれてるよ…ιι」


妙「ほら。
新ちゃんも、何かプレゼントあげないと。
お返しくれないわよ?」


新八「姉上ェェェッ!!ι
お返しが欲しいだけですかァァァッ!!!ι」


妙「土方さん。
何が欲しいですか?
アニメグッズとか言いやがったら、グーで殴ります。」

新八「それ、トッシーです…ι」


土方「俺は…」

小さい声で呟きだす


妙「はい?」

新八「………」


土方「俺は……」


妙「何ですか?」

新八「………」


土方「俺は…、新八と1日過ごしたい。」


妙「………」

新八「え…///ι」


土方「………」


新八「土方さん…///ι」


ピキッ…

妙「Σはぁぁあああ?!!!!

その言葉を聞いて、笑顔の顔が一変して、すごい怒気を込めた顔になる







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