銀魂BOOKA | ナノ
アナタじゃなきゃ!


猿飛「ぎーんさーんvV」


ハートを飛び散らせながら、背後から抱き着こうとしてくる



銀時「…」

サッ‥


猿飛「Σぶっ!!」

素早く避けられ、勢いよく地面に激突する



猿飛「……っ…(鼻血)

もー♪
銀さんったら、今日もドSなんだからvV
また、惚れさせたな!?//」

鼻を押さえながら、頬を染め相手を見上げる


銀時「うるせーよ。
毎日、毎日、ストーカーしやがって。
俺が、近所の奴から何て言われてるか知ってる?」


猿飛「マニアックな白髪天…」


銀時「やめてくんない?
知ってるんだったら、マジでやめてくんない?」

"天パ"と言い切られる前に訴える


猿飛「やめてだなんて言われても、私は何もしてないし…‥」


銀時「よーし、よく言った。
明日から、写真撮ってやるから。(怒)」


猿飛「何よッ!!
私のことばっかり、調教して!!
セフレのメガネには、優しくするくせに!」


銀時「セフレじゃなくて、れっきとしたアレだからっ!」

小指を立てて、目の前に出す


猿飛「分かってる!
メガネはタダの遊び相手だってぐらい分かってる。

けど…。だけど…、

‥なんか、納得いかないのっ!!」


銀時「俺は、お前の思考回路が納得いかないんだけど。」


猿飛「私だって、銀さんにヨシヨシとかキスとかエッチとかされたいわよ!」


銀時「どこまで見てんの!?
どこまで覗いてんの!?ι」


猿飛「だから、今日まで私、考えて考えて考えて昼寝して考えてみたの。」


銀時「それ絶対、考えたの1日だけだろ?
昼寝って出た時点で怪しいし。」


猿飛「そしたら、さっちゃん、閃いちゃったの♪」


銀時「何を。」


猿飛「銀さん、見てて♪」

ニッコリしながら、術の印(イン)を結ぶ


銀時「は?」


猿飛「変化。」


ぼふんっ…

そう言うと猿飛の身体が煙に包まれる



銀時「なっ、どうなって…‥
Σっ!??

煙の奥から見える姿に驚き、見詰める



「……、…………。
‥うふふ…♪」

煙が消えていき、姿が現れてくる



銀時「Σお、お前っ…!!ι」


「どう?銀さん。
そっくりでしょ♪」

クルッと回って言う


銀時「Σしっ、ししし…」

指をさしたまま声を出す


「これで、銀さんは私を傷付けること出来ないわ♪」



銀時「Σ新八ーッ!??ι

叫ぶような声を発する





















万事屋



ガラガラガラ…




新八「ん?
銀さん、帰って来たのかな?」

玄関の戸が開く音に反応する



スタスタスタ…

廊下を歩く音が響く



銀時「…た、ただいま‥ι」

ソファーのとこまで来た途端、青冷めた表情で新八を見ずに言う


新八「おかえりなさい。
どうしたんですか?
変な雰囲気で帰ってきて。
ひょっとして、またパチンコ負けたん…」


待ってよ、銀さん!
先々、行かないで!


新八の声より大きい声を出して、銀時の腕に抱きつく


新八「え?」


「もう!
銀さんったら、一緒に行こうって言ったのに〜。」


ぎゅう


銀時「引っ付くな!ι」



新八「えっ…?ι」

驚きながら目の前の人物を見る



「や〜だ。
ずっと、引っ付いてる♪」


銀時「やめ…」


新八「Σエエーッ!!?
ぼぼぼ、僕!?ι」

銀時の言葉を遮り、指をさす


新八?「………」

ジッ…と新八を見る


新八「すごい‥ι
これ人形ですか?
僕に似てますね〜?」

新八?に近寄り、まじまじと見る


銀時「あ、いや‥、新ちゃん…ι
これ、人形なんかじゃなくて…」


新八「でも、眼鏡かけてませんね?
目悪くないんですかね?」

ニコニコしながら、目の前のそっくりさんに触ろうとすると‥


バシッ!



新八?「触んないでよ、メガネ。
メガネがうつるじゃない。」

腕を叩かれ、避けられる


新八「ぇ‥ι」


銀時「しっ新八!ι
コイツは、あの納豆女が…」


新八?「銀さん!
僕、銀さんだけに触られたい。」

上目遣いで銀時を見つめる


銀時「…!ι」

見つめられ、とっさに押し黙る


新八「納豆…?
あ、あぁ、さっちゃんさんですか?ι
そうですか。
これ、さっちゃんさんの仕業…」



新八?「♪」


銀時「…ι」



新八「って、何やってるんですか?」

ソファーに座っている銀時の上に、抱き着いて乗っている新八?を見る


銀時「い、いや…ι
お願いされたら、身体が勝手に動いちゃって…ι」


新八「勝手に?」



新八?「銀さん。
僕の方も見て?」


銀時「…こうか?」

すぐさま新八?の方を向く


新八「(怒)」



新八?「銀さん。
もっと抱き締めて?」


銀時「は!?
ふざけん……‥」


新八?「銀さん‥」

うるうると見つめる


銀時「…こ、こう‥か?ι」

たえきれず、抱き締める


新八?「ゃっ、苦し‥vV」


銀時「あ、悪…」



新八「買い物っ!!!!

いきなり大声を出す


銀時「Σ!??」



新八「行ってきます。」

袋を持って不機嫌面で玄関に行く



銀時「Σちょ、新八!?ι」


玄関に続く廊下を困惑しながら、見つめる







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