銀魂BOOK@ | ナノ
〜銀さんの特別な日〜


銀時「遅ぇなぁ…。
いや、もうそろそろで……」


ガラガラガラ…

玄関の開く音が耳に届く



銀時「(来た!!!)」



新八「おはようござい…
Σうわッ!!!!!」


銀時「おはよう新ちゃんvV
どうした?驚いた顔してvV」


新八「いや、驚きますよ…ι
玄関開けたら、もう目の前に人がいるんですもん…ι」


銀時「『もんvV』って可愛い顔で言うんじゃねぇよvV
萌え死にさせる気か、コノヤローvV」


新八「萌えて死ぬんなら良かったですね。
思い残す事ないでしょ?」


銀時「ダメvV
銀さん、まだ死ねないのvV
今日は死ねないのvV」


新八「なんでですか?
パフェ食べに行くんですか?
ていうか、語尾にいちいち『vV』マーク付けるの止めてくれません?ι」


銀時「違うんだって!
パフェは食べたいけど、そうじゃないんだって!
むしろ、違うモノ食べたいんだよね〜vV」


新八「珍しいですね?
パフェを拒否するなんて。
甘味モノ以外に好きな物ありましたっけ?」


銀時「ばっか!あるだろ?
銀さんのランキングで甘味と争ってる、もう一つのヤツがよー!!!!」


新八「そんな、他人のランキングなんて知りませんよ…ι
とりあえず、中に入って良いですか?
ずっと、玄関で話すのアレなんで…。」


銀時「どうぞ、どうぞ。
お入り下さいまし〜。」


新八「………。
なんか今日、銀さん変な感じですね。」

そう呟きながら廊下を歩いて行く



ボソ…

銀時「今日はね、特別だから…。」

カチャ…

新八に聞こえないか、聞こえるかの声で呟きながら、玄関の鍵を閉める










ソファがある、いつもの部屋



新八「あれ?神楽ちゃん?
まだ、寝てるのかな?」

ガラ…

いつまでたっても出て来ない神楽に心配し、押し入れを開ける



新八「あれ…、いない…。
あの、神楽ちゃ……
Σぅわっ!!!


銀時「今日は特別な日なんだから、俺の名前以外、呼ぶな新八…。」

いきなり背後から抱き締める


新八「特別な日?
なに言ってんですか。
それより、神楽ちゃ……
Σんぅっ!!」


銀時「俺の名前、呼んで?新八…。」


新八「なんでですか!!
なんか変ですよ、今日の銀さん!ι」

重なってきた唇から逃れ、驚きながら言う


銀時「言ってくれた〜。
新八が、名前呼んでくれた♪」

ぎゅうっ

嬉しそうに強く抱き締める



新八「Σちょっ!?
苦しいですよ、銀さん!」


銀時「もっと。」


新八「えっ…!?ι」


銀時「もっと、名前呼んで…?」

新八の唇を指でなぞりながら顔を近付ける


新八「や…やだ…っ」


銀時「やだじゃなくて、銀さんでしょ?ほら。」

指でなぞっていた新八の唇を、今度は舌でなぞる


新八「やっ!
放して銀さんッ!!」

ドンッ!!

銀時を突き飛ばして玄関に走る




銀時「………。」



新八「(今日の銀さん、ホント変!
ていうか、恐い!
神楽ちゃん、いないし。
そういえば、下のお登勢さんとキャサリンさんもいなかった…。
と、とりあえず、今日は家に戻った方が…ι)」


ガッ!!


新八「あれ?」

ガッ!ガッ!!

玄関のドアに手をかけるが開かない



新八「あっ、なんだ。
鍵が閉まってんだ…ι
でも、なんで?
僕、閉めてないのに…。」



銀時「それはね、俺が閉めたからだよ。」


新八「え…。
(ウソッ!?
いつ銀さん玄関に来たの?!
全く気付かなかった!!
ていうか、足音、全然しなかったんですけど!!)」


銀時「新八。
銀さんの所に、おいで?」


新八「あ…あの、僕、体調悪いんで、家に戻り…」

そう言いながら鍵に手を伸ばす


銀時「帰んなよ?


ビクッ!


新八「……ッ!!」


銀時「帰るなよ、新八。」


新八「でも…調子が悪いので…」


銀時「銀さんが治してやるから…。
ほら、おいで。」

優しく微笑みながら、両手を広げる


新八「で…でも…ι」


銀時「お い で。


新八「……はい……。
(恐い!
すごい恐いんですけどォォッ!!!
よしっ!こうなったら…)」

言うことを聞き、銀時に近寄る…

フリをして、すぐさま玄関の鍵に手を掛ける








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