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(じゅん)

同じ部屋の中、同じソファに座っているのに、二人の間には触れられない程度の距離があいている。
あからさまに不機嫌を表に出して、さも声をかけてくださいと言わんばかりにオレの隣にいるくせに、だ。

「どうしたんだよ」

「わからないの?」

「わからないから聞いてんじゃん」

「……なんだと思う?」

ほらきた、恒例のクイズ大会。ヒントもないのに答えなんてわかるはずがないし、あったとしても考えるつもりがない。

「だから、わかんねぇ、って。なんなんだよ」

「わからないならいい」

怒ったように早口で言ってそっぽを向いてしまう彼女。
気づかれないように苦笑して、オレは後ろから彼女を抱き締める。

指摘やったら間違いなく否定するだろう。あんたとは違うのよ、とかなんとか言って。
だけど、男って単純、って口癖みたいにいってるお前も単純なんだよ。

そんなことをいいながらも席を立たないのは、それを待ってるからだろ?

「機嫌直せよ」

拗ねた顔した彼女を抱き寄せ、耳元で囁く。

「愛してるぜ」

(そう言って欲しいんでしょ?)
お題:shindanmaker.com/392860






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