||| plus alpha

ある程度原作に沿う形で書いているMHA長編ですが、なぜ中途半端に夏休み途中から書き始めたのか…疑問に思う方もいるのかなぁと思い、一応経緯をここに書き記しておきます。
特別な理由や思惑みたいなのは無く、最初から入学する形で書き始めるのもアリかなぁ…と考えていたりもしたのですが、クラスの人数が21人と中途半端になってしまう理由、そこに正当性を持たせられるだけの事情が思いつかず「なら途中からの特別編入にしてしまおう!」と、楽な方に逃げた結果です。
あと、夢主さんにキャラを持たせるために絞り出した設定(家柄や過去)を考えた時、転校生の方が都合がよかったのもあります。

本作の夢主さんにおいて、最も分かりやすい特徴である二重人格設定は、自分用に殴り書きしていた時から継承されているものです。ヒロアカの濃いキャラクター達に埋もれないためというのもありますが、一番の大きな理由は『サー』の存在でした。ちょうどMHA夢を書き始めて少ししたタイミングで彼が本誌に登場しまして、「予知かぶったー!」となり、ただの予知キャラじゃ駄目だとなり(今思えば全く別の個性を考えれば良かったのですが)、もうひとつくらい個性持たせてみるのもアリなのでは…?と、二重人格設定が誕生しました。単純な個性2つ持ちとかにしてしまうと、脳無になっちゃうので…ここは苦肉の策です。
最初は裏人格に基礎とは正反対なタイプの人格を持たせていたのですが、あまり気に入らなかったのでボツになりました。そこでどうしようか考えていたところで、たまたま『保護人格』の情報を得て今に至ります。二重人格設定ってキャラが濃くなりすぎるので、もう片方は性格も性別もなく言葉も発しない存在くらいがちょうどいいと思いました。(某海外ドラマに感謝…)
基礎の個性についてはリライトの段階で『予知』から『啓示』に発展させたのですが、そこから家柄を思いつき、これなら保護人格の存在に正当性を持たせるための過去話にも説得力が生まれるなと色々練り直した結果、前身の作品よりはややマシになったと思います。
敬語キャラにするつもりはなかったのですが、家柄が家柄なので、最初の方は丁寧語を使わせておこうと書いていた結果、抜け出せなくなっています。八百万百ちゃんとは違うタイプですが、どうしようかなぁ…と未だに迷っているところです。

もう一つ、これは私の書くすべての作品に共通する事ですが、個人的な趣味として“原作キャラ(特に主人公・ライバル・ラスボス等の重要人物)を霞ませてしまう最強夢主”みたいなのが好きではなく、夢主さんがある程度特別な能力や設定を持っていたとしても、それを上手く活かせない未熟さや、何か足枷となるものを用意したりして、バランスを取りたがる傾向にあります。MHA夢主さんが自分の個性(及び保護人格の存在)に蝕まれながらのスタートになるのも、そういった理由からです。
ヒロアカは既にゴールが決まっているゲーム原作等とは違い、まだまだバリバリ連載されている漫画なので、この夢小説のゴールを決めるという意味でも、夢主さんに付随する物語が必要だなと考え、足枷となっている細かな設定(家柄や過去)を持たせてみました。
多分ですが、MHA長編は原作に少しずつ沿いながら、夢主さんが轟くんと共に自分の運命・個性を乗り越えていく物語になるのかなと思っています。

Jul 30, 2019
browser-back please.

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -