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「集合っ!」




部長(二年生)の掛け声と共に部員が続々と先生の周りに集まる





『ちょっ…まだ鞄準備出来てないし!!』




「ひかりーおそいー」



『まってまって…………って』



やばっ携帯なってるし!しかも電話の方のっ!!





『誰だよ…お母さんは車の中で待ってくれてるし…』



鞄を覗き込んで携帯を見ると幸村精市と文字が浮かんでいた





『まっちょっえ』




「ひかりー?」




『せっせせせ!なっ…せ…あっえつ』




「こしは何のダンスを踊ってるんだ?先生にはわからんな」




「ひかり先輩、携帯をこっちに見せながら………何かジェスチャーしてますよ?」



『せっ優衣…せせせっいち 』



「あー(ゆっきーか)………………先生ー!ひかりはテニスのコーチ的な人から電話がきたそうなのでちょっと席を外すそうです」



「そうか、それなら仕方ないな」



「ひかり先輩にコーチなんていたんですね!」


「フフフフフ…しかも相手はかなりイケメン(多分)な全国プレイヤーよ。年だって同じだし」



「同学年なんですか!」



「しかもイケメン!」




「いいわね青春…」




『…???』




「ひかりー」




優衣は手でOKマークをしてくれた
なんか皆ニヤニヤしてるけど優衣は一体なんと皆に説明したんだろう




『ってそれどころじゃない!』




ボタンを押して携帯を耳に当てる





『………』



「………」



無言だ。
こっちも向こうも無言で、ごくりと唾を飲んだ








『もっもしもし?』




おそるおそる声をだしたけど相手は………………………無言だ



どうすればいいの?この状態…



『あっ…』




ノイズ越しに何かの音が聞こえた






「もしもし?」





聞こえたのは彼の声




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ってページがありましたら連絡してくれると助かります


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