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《虎次朗って?》
『あっあははははー、いとこだよいとこ!いやー、ごめんねー。間違えちゃったよ』
焦る(´・ω・`)ショボーン
なんてタイミングに精市から電話がくるんだ!
『で、で、で。いきなり電話どうしてましたか!』
うん。日本語でok
《いや、暇だったから電話してみただけ……ってのは嘘になるかな》
『へ?』
《ひかりが心配だったから》
『なっなんで心配!?』
《……………悪い予感がしてね》
『悪い…あっあー、試合ね』
《どう『負けちゃった』そっか》
『でもね、楽しかったんだよ』
《……》
『初めてテニスをしたときと同じ感覚でね』
《……》
『いやー、でもホント強かったよ』
《…ひかり》
『多分あの人達が優勝するんじゃないかなー』
《ひかり》
『去年も優勝してたし』
《ひかり!!!!》
『っつ!?』
《ねぇひかり》
『なっ、なに?』
《無理しなくていいから》
『え』
《泣きたいんだろ?》
『泣きたい、わけないじゃん、あはは』
《声が震えてる》
『そっ、んな、わけ、…ないじゃん』
《力抜いて》
『力、抜くって……なにを…』
《俺がついてるから》
『ばっ、…かだろ、私が泣くわけ、ないじゃ、んか』
《我慢しないで》
『なんだよ…いきなり優しくなって………ひっ、精市の、意地悪………』
《話聞いてあげるから》
『うっっ…うわぁぁああああん!!』
その時の自分は周りの目なんか気にせず、だらだらと流れるしょっぱい何かを手で擦りながら泣いた
頭が真っ白になり、今すぐにでもおかしくなりそうだった
『も、っと…優衣と、皆と、テニス、したかった…』
『強い相手とももっと、試合して、つよく、なって……優衣と、わらって、』
『離れたく、ない……みんなと、テニスも、』
《うん、うん》
『もっと…うまくなりたい、強くなり、たい…テニスがしたい…みんなと、ひっ、く』
手の甲に涙が水溜まりを作っていて、泣いてる自分がみっともなかった
『、くや、しいよ…』
(優衣先輩、ひかり先輩ほっといていいんですか?)
(大丈夫。ひかりにはもっと頼りになる人が側にいるから
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文章が抜けてたり、あれ、この話とんでない?
ってページがありましたら連絡してくれると助かります
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