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「精市、何か良いことでもあったのか?」

「フフッ、いきなりどうしたんだい。弦一郎」

「部員達がお前の様子がおかしいと言っていてな。俺も少々気になっていたので、聞いてみたのだ」

「どんな風におかしいって?」

「あぁ、赤也は部長の笑みが今日は黒くないとか、言っていたな」

「へぇ。赤也には俺の笑みがそんな風に見えるんだ」

「あいつらが言ってることはよくわからん」

((((わからないのはあんただけだ!!)))

「で、部長は良いことあったんですか?」

「あぁ、そういえば赤也はメールで、絵文字とか使うよね」

「(スルーされた)おっ俺は普通に使いますけど・・・ってか幸村部長がメールっすか!!」

「何か問題でもある?」

「(ひぃ!またいつもの笑みに戻った!!)それにしてもいきなりメールの話なんて。もしかして彼女っすか?!」

「何を言ってるんだい?相手は男だよ」

「えっ・・・部長男とつきあ・・モグモグモグッンン!!」

ブン太が赤也の口を塞いでいるけど、今赤也は何を言おうといたんだろうか。

「(赤也の奴、あぶねー事言いそうだったぜ)それにしても幸村君が男子とメールするんだ」

「それはどうゆう事かな?」

「ンーンンーン!!(先輩苦しいっす)」

「あっわりぃ」

ブン太が手を離すと赤也は大げさに空気を吸った。

「先輩酷いっす!」

「わりぃって」

「死ぬところだったんすよー!」

「加減はしたって(笑)」

俺は二人の会話を受け流しながら教室へ戻る用意をした。

そのついでに携帯を開く

「精市は滅多に携帯を開けないからな、そのメールの相手がどれほどな奴か気になるな」

「蓮二も気になるか?」

多少はな、と微笑む蓮二

「んー。たぶん面白い子」

「この学校の生徒ではないのか?」

「九州に住んでるらしいよ」

「会ったことはないのか?」

「フフッ、ここからは有料だよ」

そういって俺は部室を出た
やれやれ、とした顔で蓮二も部室を出る。

データを取ろうとしたんだろうけど、安々と教えてしまったら面白くないしね


(早く、メールの続きしたいな)





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