name






『………もっしもし』




一文字一文字に息を吸う




「…っ…し」



ノイズの音と一緒に女の子っぽい声が聞こえた



(女の子?)






「もしもし、精市だけど」




『ひっ、ヒィ』



(女の子かと思ったら精市だった、可愛い声だ………)


私はというと裏返った声しかだせてない





「ひかり…だよね?」



『ハゥイ!』



ハゥイってなんだハゥイって





「フフ…声が裏返ってるよ」



『そ、りゃ、そうだ、よ、きんちょ、うしてる、もん』





「ホントにひかりは面白いな、」





電話の向こうから笑い声が聞こえてきた



うゎー恥ずかしい




『きっきっきってよろしいで、しょうかぁぁ、』



「あっ、まって…切る前に言いたいことが……………」



言いたいこと?



「俺が倒れた時に心配してくれてありがとう」




『そっ、そんなお礼言われるようなことしてないよ』



「フフ…俺にとって嬉しかったんだ、とりあえず直接お礼が言いたくてさ」




『精市……』




「それじゃあまた電話するね」



『へっ、あ、うん』



自分で電話切るとか言っといた癖に切る時になったらちょっと寂しい気分になってしまった





「じゃあおやすみなさい」




『そうだね、おやすみなさい』



たった数十秒の電話がとても楽しかった








さっきまで寒かったのに、一気に熱くなってしまった、今日はそんな帰り



[*前] | [次#]







文章が抜けてたり、あれ、この話とんでない?
ってページがありましたら連絡してくれると助かります


TOP
「#学園」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -