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表彰式が終わってから、学校同士が集まって話をしていた。
その間に私は自動販売機の横にあるベンチに座っていた
「貴方、さっきおにいちゃんに抱き着いてたでしょ!!」
『!?』
髪の毛をくるくるときれいに巻いている女の子がプンすかと頬を膨らませていいた
『あ!!マリサちゃん!』
「そうよ。私がマリサよ・・・って、あんたもしかしてこしひかり?」
『そのまさかです』
「やっぱり私より劣ってるじゃない」
『ですよねー』
だって精市に似てかなり美人ですもんねw
知ってますよw
「ごめん、待たせたね」
『あ、精市』
この険悪な雰囲気の中に慌てて精市が走ってきた
「おにいちゃん!!」
「あぁマリサ。俺用事あるから先に母さんと帰ってて」
『わぁ』
いきなり手掴まれて走り出した
『こけるこけるこける』
後ろを見るとマリサちゃんが叫んでいた
『えっと、精市は精市ですよね』
「え、もちろん俺が精一だけど」
『で、ですよねー』
うわーこんな場面少女マンガだけだと思ってた
それにしても精市がこんなイケメンだったとは
「今変なこと考えたでしょ」
『へっ』
「俺ってかっこいいの?」
『えーえっとー』
「フフッ嘘だよ」
な、なんだよ!何でもお見通しみたいな目しやがって!
『うん!そうだね!!精市はとってもカッコいいよ。かっこよすぎて死にそう』
「・・・」
『・・・』
ど、どうだ!なんか自分で言っててかなり恥ずかしいけど、いつもいじられてるお返しです。
「・・・」
予想と違っていた反応
恥ずかしそうに口に手を当てている彼がとても魅力的に見えた
「今の反則でしょ」
『…それ私の台詞……』
「……ところでひかりって俺の事好き?」
『えっ、いきなり、すぎるよねそれ。えっと…すすすすきかな』
「(意外に素直だ)」
『さっ、き、好きって言ってくれましたよね』
「そう、君の事が好きだ」
『そんなっ、ホントに…私なんかで』
「君がいい!」
『あっ…はっはい…わた』
「はいはいはいそこまでー、さぁマイスイートハニー帰ろうか」
『虎次郎!?』
「えっだれこいつ」
「ひどいなぁ幸村君。ひかりにフラれたからって俺に当たらないでよ」
『なっなんで虎次郎がこんなところに!?』
「ひかりは俺も試合を見に来たって知ってるでしょ」
「俺は知らなかったけど」
「あはは、幸村君に知られなくても俺は構わないよ」
『で、なんで虎次郎は私の横に座るかな』
「何って俺とひかりは婚約者だから」
『いや、そんなわけないから、妄想してないで現実みて』
「ばかだなぁ佐伯はひかりは俺と結婚するんだから…フフッ」
『えっ!?』
「残念だったね。俺とひかりのお母さんは仲がよくてすでに結婚の話を進めてるんだ」
『はいぃぃぃぃ!?』
「残念だったね佐伯。ひかりがホントに好きな人は俺だから。それにいとこ同士なんだろ?」
「いとこだからって結婚できない訳じゃないんだよ?もしかして知らなかった?(笑)」
「知らないわけないじゃん、佐伯と違って自分がひかりにフラれた事に気付かないんだから」
『…えっと、あの、ちょっと二人とも』
「「ひかりはちょっと黙ろうか」」
『すいません』
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ってページがありましたら連絡してくれると助かります
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