name





『あっちー』


何で私は見たくもない試合を観なければいけないのか
テニスの試合を見るのは好きだけど、今はそんな気分ではない
ゆっくり温泉に入ってヤクルトを飲むという夢がすぐに叶わなかった
いや。でもこの練習が終わったら温泉に入れるはずさ!

『あ、ホワイトストーンさんも合宿してるんだ』



ツイッターで1時間前に呟かれていた
そういえばそんな話を一か月前にしたような
ふーんへー
しかも6校ってこっちと同じだな

でもホワイトさんは大阪に住んでるから流石にここまでは来ないか

各県で合宿計画でもあるのかな?
こんな時期に合宿なんて被るものなのだろうかー

『それにしてもこの合宿に来てる人レベル高いなー』

「確かにレベル高いよね。君はどの人が気になるの?」

『うちのユニフォーム来てる帽子のおっさんがすごいと思います。あんなのに追いかけらたらしねる』

って今誰と話してるんだ自分

「君ってそっち系のタイプなんやー。あの人って弦一郎だよね。ウチは立海なら雅治やブン太、それに精市とかがいいかなー」

横を見ると氷帝のマネージャーがいた。名前は…ことりあそびだっけ

『いえ、まだその人たちの(あれ、雅治ってだれだ。ブン太って人は赤毛の人だったような…)試合見てないんでなんともいえません』

「へー顔じゃなくてプレイスタイルで選ぶんだ」

『何が言いたいんですか?ことりあそび先輩』

「ことり遊びと書いてたかなし!鷹が居ないので、ことりが遊ぶで小鳥遊!どや覚えた?」

『へーそんな意味ががあるんですね』

「君は確かひかりちゃんだっけ?噂によれば無理やり連れてこられたって」

『そーなんですよ!可愛そうなんです自分』

「………そうだね。君はゆっくりとしててや。雑用は慣れてるウチがするから。」

『なんだかすみません。何かあったらすぐに呼んでください』

「そうだ!あの桜さんって子いるやん?あの子ウチにばかりに仕事押し付けるから、ちょっと言っといてくれない?応援ばっかりしてないで手伝ってって」

『…え、あぁそうですね言っときます』

(実際私もさぼってるようなものなんだが)

「じゃあウチ行くね」

『はい』

なんだ、思ったよりいい人そうで安心した
そして私は木陰で試合を観戦しようとなぜか心に決めた。日差しやべぇ


(あの子なかなか使えそうだな。持ち駒は多い方がいいし)



[*前] | [次#]













TOP

少女はテニスコートへ走った
「#寸止め」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -