そろーりと振り向くとゆき先輩がいた
『お、おはようございます』
にっこにこな笑顔がまぁ怖いこと
「ごめんね跡部。朝からこんな奴の相手させて」
こんな奴とはつまり私の事なんでしょう
てか、指刺さないでくださいごめんなさい
「ほら謝りなよ」
『ぐふ』
首、首、首の骨折れますよこれ
「フン、俺様を侮辱したことは今回は許してやろうじゃねーの。それより明日まで待ってろ」
『明日?』
「明日の朝食には納豆もヤクルトも烏骨鶏の卵も用意してやる」
『え、あ、はい。よろしくお願いします』
「さぁ話が終わったところでこの子は返してもらうね」
あれ、拉致られてるんですけど
あれ、首が苦しいぞてへ
『ちょ、ガチ、ガチで首が』
服を持って引きずるなんて、ホントこの人は鬼だ
助けておにーちゃーん
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少女はテニスコートへ走った