『きぃぃぃっぃぃぃぃぃぃたああああああぁぁっぁぁぁぁ!!』
きゃっほおおおおおおおおぃぃぃぃ!
きたよきたよきたよ
『露天風呂!!』
いや〜、一時はどうなるかと思ったけど、最終的に温泉に、しかも貸切でこんな広い綺麗な場所に入れるなんて
『いやー極楽極楽』
少しだけ来てもよかったなんて思ってしまった
『それにしても自動販売機にヤクルトが無かったことには腹が立つ』
温泉なら80円で二本出てくる自動販売機用意しとけ!
「まさか君と一緒に入る破目になるなんてね」
「ちょっとついてこないでくれる?」
『ほうほうほう』
出入り口の方から声がすると思ったら小鳥遊先輩と桜先輩だった
あーあ、二人ともナイスバディーなこと
中学3年であんな体型に私もなるのだろうか…と、まな板が恥ずかしくなる年頃でもあるよーな、ないよーな
「あ、君も来てたんや」
「あら、あなたも来てたの」
『お先入らせてもらってます』
24時間温泉に入れるから誰とも被らないだろうと思ってたけど、そんな簡単に事は進まないか
『そういえば先輩たちって今回以外の合宿でもお会いしたことあるんですか?』
「ウチも桜さんも一年生のころからマネージャだからね。何度かあったことはあるよ」
「あら、よく覚えてたわね。男の顔しか覚えてないかとおもってたわ」
「ハハハ、記憶力はいいんでね。そこらへんに咲いてる雑草も覚える頭はもってはるんで」
「そんな頭をもってるなら、ドリンク作りぐらいちゃんと作れるようになりなさいよ」
「ウチが作ってたドリンク。皆おいしいおいしいいって飲んでくれるのにー?」
「あなたの場合粉の量が多くてスポーツ用には適さないわ。皆もあなたが子どもだから甘やかさせてるだけよ」
「ははーん。子供か。ウチの方がスタイルも良いし君の方がどうみても子供だよねー。自己紹介のときにスリーサイズ自慢するのも子供っぽー」
「貴方のどこがスタイルがいいの?ただ胸がでかくていいってわけじゃないのよ?それにあなたの胸なんてただの垂れた脂肪にすぎないのよ」
『………』
修羅場きたww
女子の本性ってホント怖いよねww
『じゃあ私先にしつれーしまーす…』
こんな癒しの場所がいっきにストレスの塊みたいな場所に変わったんだからしょうがない。またあとでゆっくり入ろう
先輩達まだ言い争ってるー
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少女はテニスコートへ走った