「よし、青学、立海、四天宝寺、六角、山吹、そして氷帝。六校がそろったな」
『じゃあさっそく私ホテルに帰って温泉に入らせていただきます』
「待ちなよ」
『ぐふ』
後ろから服を掴まれた
怖いよーおにーちゃーん
と、お兄ちゃんを呼ぼうとしたらカメラをもってどこか行ってしまった
裏切り者っ
「君はじっとしてられないの」
『っち、他校に負ければいいのに』
「君をばらばらにしてサメの餌にすることだって容易なことなんだけど」
『体育座りよーし!さあ司会者の方、次へ進みましょう』
「……次にいく、今回の合宿の手伝いにきたマネージャー前へでろ」
「はーい」
「はい」
『あ、さっきのおいしそうな名前の先輩』
「おいそこのお前、てめぇーも前にでろ」
『?』
はて、あの司会者は誰を指さしてるんでしょうか
あーあかわいそう。指を差された人めっちゃ注目浴びてるんだろうな恥ずかしい
「てめーだ。そこの立海の女」
『立海に前に出てるマネージャーさん以外女子っていましたっけ?いないなら呼んできましょうか』
「いや、悠の妹、お前だろぃ」
『いやいやそんなわけないでしょ。私前でる理由ないし』
「さっさと逝きなよ」
『ぎゃふ』
orL
蹴られた!おにーちゃあああんんn
ってお前何写真とってんだよ!グーじゃねぇよ!へし折るぞその親指
結局前に出るはめになった
「じゃあ奥から名前言っていけ」
『奥?あぁ私最後か』
「氷帝学園3年小鳥遊ひばりです。ことりあそびと書いてたかなしです。毎年合宿のお手伝いをしているので何かあれば頼ってください」
『ことりあそび?珍しい苗字ー』
今度は鳥みたいな名前だな
「立海大付属3年桜苺です。苺ちゃんって気軽に呼んで下さいね。ちなみにスリーサイズは秘密です。聞きたい人はこっそり私のところに来てね」
え、この人ってこんなキャラだったの!?
どこかのツンデレお嬢様だとこっそり確信してたのだが予想は大きく外れてしまった
『それにしてもスリーサイズが気になるな』
ん、なんか変な視線が…あぁ私の番か
『立海のこしひかりです』
……?
なんだこの雰囲気は
「それだけか」
『いやだって貴方が名前を言っていけって…すいやせんっした。最近はまってることはヤクルトと納豆を1日1回は食べることです。以上』
私はそそくさと元居た場所に小走りで逃げてきた
だって司会者の氷帝の人がめっさ怖い表情だったんだもん☆
「さっそく立海の恥さらしになってきたね」
『では早速温泉に』
「だから待てって」
また服で首を絞められた
それにしてもこのゆきさんは酷い
私の扱いがやたら酷い
助けてムスカ先輩ジャッコ先輩
ってすごい哀れな目で見られてる
『ん?そういえば立海のレギュラーってだれなんですか?これからしょうがなくお世話するんだし顔ぐらいは覚えようと思って』
「名前は憶えないんだ」
『気が向いたら覚えます』
「なんだ悠の妹。レギュラー知らないなんて邪道だぜぃ」
『いや、数人は検討ついてるんですよ』
「だれ?」
『ムスカ先輩とジャッコ先輩と目つぶってる人がレギュラーなんじゃないかって』
「……1週間その3人を使うのはやめようかな」
『え!なんでですか!!』
「てか、ここにいる立海のジャージ着てるやつ全員レギュラーだっての」
『え、赤毛先輩もレギュラーなんですか!もしかしてゆきさんも』
「フフッ」
『あみだで決めたんですか?』
「丸井、この子押さえつけておいてくれないかな」
「いえっさー」
『ぎゃああああ!!サメの餌になるううう』
「こらそこ!うるせぇぞ!!」
怒られた
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少女はテニスコートへ走った