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『あっの…快斗先輩……クッキー焼いたんで貰ってくださいな。この前渡しそびれたので』




「お、おぅ」




最近こしがおかしい。これが正常なのかもしれないが、どこか遠慮しているように見える。抱きつきもしなくなった。




『あ、キッドですか』




俺が机に広げてた新聞を覗き込むこし。




『へぅ…予告状だしたんですか。でも大丈夫ですか?まだあの時の怪我もあるし』




「あの時?」




『ほら、ロボットに右手をうたれ……………』




驚いた。
俺もこしも驚いた顔をしている。
なぜオメーがその事を知ってるんだ?




『わわわたし、帰ります』



「待てよ」




右手首を掴むと、冷たく震えていた




『か、快斗先輩にこれ以上嫌われたくないんです』




「え?」




そういって飛んできたのが回し蹴り。ちなみにパンツは白かった。




『あ!!す、すいません!』




(にゃろう)
(なーに?ひかりちゃんと喧嘩?)
(あのこ………おかしいわ)





(最初は別にキッドの正体を知ってるって事を知られてもよかったと思っていた)
(でも最近は知られたらどうなるか分からないって考えちゃって)
(嫌われるんじゃないかって怖いんだ)



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