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『と、言うわけで今回文化祭のリーダーになりました、ひかりです』
「副リーダーの佐野でぇーす!」
教室の教卓の前で仁王立ちをしている私とあまり話したことのない金髪ギャル男というミスマッチな二人が今回初となる文化祭でのこのクラスをまとめる係となったのだ
なぜ私がリーダーだって?
先生が勝手に「お前なら任せられる」と耳掃除をしながら頼んできたからだ
リーダー決まんないからって投げやりすぎだろ、耳から血でればいいのに
『じゃあ今からクラスの出し物を決める。私たちのクラスは「俺らのクラスはメイド喫茶な!これ決定事項☆」校内での屋台や出し物をすることになった。それを今から決めます』
「ちょwこしっちまじ冷静☆」
『佐野…お前は副リーダーなら副リーダーらしく黒板に出た案を纏めろ』
「俺が書くと全部カタカナになるけどいい?」
なぜあえてのカタカナなんだ。漢字が書けないのはまだわかるが、そこでカタカナをチョイスするのはどうかと思うぞ佐野
「はーい!男女逆転喫茶がいいです」
『うちの男子に女装させて誰が喜ぶよ』
「俺女装したらお前よりモテる自信あるぜ」
『よし、佐野。今から保健室に行って女子の制服借りてこい、そして着ろ』
「惚れるぜ☆」
『じゃあ次』
「はいはーい!コスプレ喫茶」
『お前ら喫茶店好きだな』
「じゃあお化け屋敷」
『お化け屋敷は生徒会と野球部の合作で行われるらしいから無しって事になった』
「えー」
『はい次』
「怪盗キッドがまた予告状だしたらしいぜ」
『はい、怪盗キッドごっこ……ん?予告状?』
騒ぎのした方向を見ると一部の男子が携帯を見ながら盛り上がっていた
おい、いくら先生が居ないからって携帯を机の上に出すなって…没収されてもしらないよ
「なぁ、怪盗キッドの挑戦状って謎解きゲームとかどう?文化祭の出し物」
「何それ面白そう!」
「お客さんがキッドで、謎を暴いたらお宝GETって感じで」
『却下』
「なんでだよ。お前キッド好きだろ」
『ぐっ…好きとか嫌いとかじゃなく。このクラスにそんな頭脳派いないでしょ』
「それを考えるのが文化祭だろ」
『仮にできてお宝はどうすんのさ』
「サファイア!」
『文化祭で使える各クラスの費用は3万円です。無理です諦めましょう』
「冗談だってwサファイアとか」
『じゃあ次ー。はい無難なやつ出ましたメイド喫茶』
「ちょwこしっち、それ俺が一番最初に提案して却下されたやつ☆」
ハハハーさっきから喫茶店しかでないなこのクラス
「おーいさっきのも数に入れろよ」
『はいはい怪盗キッドのコスプレ喫茶ね。はいつぎー』
「じゃあ多数決で怪盗キッドのコスプレ喫茶にけってーい☆佐野っち頑張るぜ☆」
『……』
どうしてこうなった
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