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『あ、快斗せんぱーい!!』
「げ」
『あからさまに嫌な顔するの止めてくださいよ。傷つきますよ。瑠璃が泣きますよ』
「お前が泣くんじゃないのかよ」
『あ、青子先輩もこんにちは。今日も可憐ですね』
「あら、貴方はこの前の一年生ね」
『こんな微妙な出会いの時に自己紹介しますね。今年から江古田高校に入学しましたこしひかりです、以後よろしく☆』
「(今更だけどこいつこしひかりっていうのか)」
「私は二年の中森青子…って言わなくてもなぜか知ってるのよね。その子は?」
「も、桃園瑠璃です。よろしくお願いします」
「(桃園?どこかで聞いた事あるな。もしかして)」
「こら、可愛い子が増えたからって手を出したらダメだからね!!」
「アホ子にそんな事言われなきゃいけねーんだよ」
「アホ子じゃなくて「あ・お・こ」って言ってるでしょうが!!バ快斗」
「俺だってバ快斗じゃなくて「か・い・と」だ!!」
『……』
移動教室という為だけに二年の教室前を通っていてたまたま、そう、たまたま最愛の先輩を拝められたというのに
「ひゅーひゅー。また青子と快斗の夫婦が痴話喧嘩始めてるぜ」
「「夫婦じゃない!!」」
「ひかり!!顔が引きつってる!血管浮き出てるよ!!どーど!あぁ!唇から血が!自分の唇噛みちぎってるよ!!」
(目の前でイチャイチャしよってえぇぇっぇぇ)
(こ、これは三角関係ね!三つ巴なのね!!)
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